「また」という絶望とどう向き合うか――令和8年熊本地震とこころのケア

メンタルヘルス・精神医学から時流を読む
 2026年7月28日16時27分、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、宇城市と八代郡氷川町で震度7を観測した。熊本県内で震度7が観測されたのは平成28年熊本地震から実に10年3か月ぶりのことである。今回の令和8年熊本地震には、精神科医として見過ごせない三つの特徴がある。  第一に、前回地震からわずか10年という間隔の短さだ。10年といえば、ようやく街並みが元に戻り、住民が「復興した」と実感し始める頃合いである。その矢先の再来は、積み上げてきた努力が無に帰したかのような徒労感を人々にもたらす。

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  • 精神科医の西多昌規(にしだ まさき)です。メディアなどで話題となっている、あるいは世間の関心を集めている事件や出来事を、精神医学やメンタルヘルスから読み解き、独自の視点をもとに考察していきます。医療・健康問題だけでなく、政治経済や社会文化、芸能スポーツなども、取り上げていきます。*個人的な診察希望や医療相談は、受け付けておりません。
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