[高野孟のTHE JOURNAL Vol.763]結局、見えてきたのは高市首相の「人間嫌い」?

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 高野孟のTHE JOURNAL Vol.763 2026.7.27                  ※毎週月曜日発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 《目次》 【1】《INSIDER No.1376》 結局、見えてきたのは高市首相の「人間嫌い」?/何と も荒涼とした会期末の政局風景 【2】《CONFAB No.728》 閑中忙話(7月19日~25日) 【3】《FLASH No.625》 米国にハシゴを外された高市首相の「進化版 自由で開 かれたインド太平洋」/日刊ゲンダイ7月9日付「永田 町の裏を読む」より転載 【4】《FLASH No.626》 高市首相の「美学なき」会期末に強まり始めた遠心力/ 日刊ゲンダイ7月23日付「永田町の裏を読む」より転載 ■■INSIDER No.1376 26/07/27 ■■■■■■■■■■ 結局、見えてきたのは高市首相の「人間嫌い」?/何と も荒涼とした会期末の政局風景 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  今年2月18日に招集された特別国会が、7月25日、 157日間の会期を事実上、閉じた。2月8日の総選挙で 自民党が316議席を得、連立相手の維新の36議席と合わ せれば352議席、衆院の全議席の75.7%を占める高市早 苗政権が、 (1) 2026年度予算案をほぼ前年度末までに成立させ、 (2) 「国家情報会議」設置法案や皇室典範改訂案を含む 政府提出の64法案全てを成立させ、 (3) さらに右翼が求める国旗損壊罪法案や維新が政治生 命を賭けている「副首都」構想関連法案などの議員立法 のいくつかも実現させた、  ……のは当然のこと。普通なら順風満帆の国会乗り切 りを祝ってあちこちから花火が打ち上がってもおかしく ないはずだが、現実は真逆で、ここへきてマスコミ各社 の調査で内閣支持率は軒並み10ポイントかそれに近い勢 いで下落し、とりわけ毎日新聞では41%と50%ラインを 割り込み、不支持率44%と逆転した。22日付同紙はこれ を「高市政権『終わりの始まり』?」との見出しで大き く報じた。  その通りで、この政権は今後よほどのことがない限り 下り坂を転げていくしかなさそうである。 ●早くも剥げ始めた「化けの皮」  元々316議席そのものが、高市が何者かをよく知らな い世間一般の「女性初の総理大臣」への漠然たる期待、 それと裏腹の野党第一党=立憲民主党の「中道」への逃 げ込みという致命的なオウンゴール、結果が極端に振れ がちな小選挙区制バイアスがSNSの活用ないし悪用で余 計に偏った結果をもたらしたことなどによる水脹れであ ることは言うまでもない。  その化けの皮がこの半年弱で早くも剥がれ始めた最大 の原因は、彼女の「人間嫌い」というどうにもならない 性癖にある。書生っぽいことを言わせて頂くと、私は政 治家の仕事は「限りなく味方を増やす」ことに尽きると 思っている。それでなければ政権を握ることも、国をあ るべき方向へと導くことも出来るはずがない。そこでま ずは与党の中で多数派を作り上げ、また官邸はじめ各省 庁の行政実務を担う官僚たちの信頼を取り付け、その一 致協力体制の上で自分が踊れるよう舞台を作らなければ ならないし、出来れば野党にも表だけでなく裏からも手 を回してパイプを繋ぎ「国会の最高機関」である国会を 上手に操らなければならない。その先のガラス1枚隔て た向こうにはメディアがいて世論があり、何よりもその 動きには敏感でなければならないだろう。

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