あるけれども遠くに感じられるように

ひつじのエッセイ編集後記
  • 2026/07/12
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消したい過去というのがある。人に迷惑をかけた、みっともない、「ああ、自分は生きている価値のない人間だ」と思えるような。 それをことこまかに書こうとは思わない。消したいぐらいの過去で、忘れたいぐらいなのだから、人に見せびらかすつもりもない。 こうしたことは債務のようなものだと最近考えるようになった。なるほど、たくさんの借金を抱えて死にたいとすら思う人がいるかもしれない。 しかしやるべきことはそうすることではない。 返済することであり、あるいは、運よく相手が債権を放棄してくれることを待つことである。 いくらかでも返すこと。返すための、頼れる自分になることである。

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  • ひつじのエッセイ編集後記
  • 「書くということは、書かないということも含めて、書くということである以上、もう逃れようもなく、書くことは私の運命なのかもしれない」(金井美恵子『兎』) そこまで運命を背負っているわけでありませんが、「書く」ことをしている以上「書かなかった」こともあるわけで、このメルマガは私の運営しているホームページ「ひつじのエッセイ」で書かなかったことを少し書こうというものです。 もちろん、そうして書いたところでまた書かなかったことが出てくるわけですが... あるいは、日々の所感をつらつらと書き連ねるだけかもしれません。
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