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未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ~世界の未来を、政治経済のみならずスピリチュアル系など利用可能なあらゆる枠組みを使い占う!~
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第909回 なぜ円安は止まらないのか?
――高市政権「強い経済」への賭けと、1ドル300円シナリオの現実味、グリア博士の緊急声明
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▼この本は絶対に読んでください!
「終末論とテクノ封建制の衝撃」という本をKindleから出版しました。私はこれまで40冊近い本を書いてきましたが、その中でもっとも力を入れて買いたのがこの一冊です!すごい危機感から書きましたが、希望の本でもあります。ぜひお読みください!
終末論とテクノ封建制の衝撃 ?? 2026 年、日本を飲み込む
「終末論」とデジタル搾取の全貌
―トランプ・福音派・テックライトが仕掛ける「自己実現する黙示録」―
1200円
http://www.amazon.co.jp/dp/B0FXYRRYBG
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▼今回の記事
円安と長期金利の上昇が止まらなくなっている。これはサナエノミックスに特有なリスクでもある。将来は1ドル=300円になるという予測までも出てきた。最後に、「ディスクロージャ・プロジェクト」を主催するスティーブン・グリア博士の緊急声明を掲載する。
▼「39年半ぶり」円安は危機の始まりか?
それでは早速今回のメインテーマを書く。162円という記録的な円安が進行している。もしかしたら、これは新たな危機への入り口なのかもしれない。
2026年6月30日、東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=162円台まで下落した。日本経済新聞はこれを「1986年12月以来、およそ39年半ぶりの円安・ドル高水準」と報じた。バブルが膨らむ前夜の水準まで、私たちの通貨は逆戻りしたことになる。片山さつき財務相は「必要に応じていつでも適切に対応する」と述べ、円買い介入の可能性をにじませた。だが市場の反応は鈍い。口先介入で一服しても、また売られる。その繰り返しになることは間違いない。
興味深いのは、まさに同じ6月30日、政府が経済財政運営の指針「骨太の方針」を発表したことである。時事通信によれば、高市早苗首相は「日本と日本人の底力を生かし、総合的な国力を徹底的に強くしていく」と宣言。2027~2040年度に官民で370兆円超をAI・半導体など戦略17分野に投じ、名目3%超の成長と2040年度の名目GDP1100兆円を目指すという。さらにプライマリーバランス(基礎的財政収支)を単年度管理から複数年管理へと改め、成長投資に伴う一時的な財政悪化も容認する方針を打ち出した。
片や通貨は39年半ぶりの安値、片や政府は史上空前の投資計画。この二つは無関係ではない。むしろ、同じコインの裏表なのだ。今回は、なぜ円安が止まらないのか、その背後で高市政権が何を賭けているのか、そして最悪の場合に何が起きるのかを、三つの段階に分けて考えてみたい。
●円安を生む「三つの力」
まず確認しておきたいのは、今回の円安が単一の原因ではないという点だ。性質の異なる三つの力が、同時に円を押し下げている。
第一は、金融政策の差である。日銀の政策金利はようやく1.0%。対して米FRBは3.5~3.75%の高さにある。米国はインフレ再燃に対応してむしろ利上げ観測が強まっており、日米の金利差は開いたままだ。金利の高いドルを買い、低い円を売る。この最も単純な力が、依然として円安の土台にある。
第二は、構造的な貿易赤字だ。日本はエネルギー、食料、半導体製造装置、防衛装備に至るまで、輸入なしには回らない国になった。輸入物資の決済は大抵ドル建てだ。だから、円安になればなるほど輸入代金は膨らみ、その支払いのために円が売られドルが買われる。為替が円安に振れる局面では、この実需の円売りがブレーキの効かないアクセルとして働く。
ここまでは従来から指摘されてきた要因である。だが2026年の円安には、決定的に新しい第三の力が加わった。それが「財政への信頼低下」だ。