ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿 Vol.094

ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿
▼第94号 ----------                           2026/6/12 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿 Vol.094 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ────────────────────────── インデックス 【「裁判官マップ騒動」で露呈した、日本の司法が抱える構造的欠陥とは?】 【「厳しくするとパワハラ」「優しくしたら育たない」 ホワイトハラスメント時代の上司論】 【告知】  【Q&A】  【本メルマガに関する免責事項】  ────────────────────────── ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 【「裁判官マップ騒動」で露呈した、日本の司法が抱える構造的欠陥とは?】 本年3月に公開された「裁判官マップ」と呼ばれるサイトが話題となり、司法に 対する不信感が可視化される事態が起きている。このサイトは、全国の裁判官の 経歴や判決情報に加え、口コミや5段階評価を付けられる仕組みを備えた、いわば 「裁判官格付けサイト」とでもいえるもの。公開後は1日数万人規模のアクセスを 集めるなど、大きな関心を呼んでいるのだ。 問題は「サイト」ではなく「司法への不信」である 現職の裁判官を、あたかも飲食店のように格付けの対象とする仕組みは、公開直後 から法曹界を中心に大きな話題となった。一方で「誹謗中傷に繋がるのでは?」 「司法の独立を傷つける!」といった批判意見も見られる。誰かを匿名で評価する 仕組みには、どうしても偏りや感情が入り込む余地がある以上、当然の反応といえよう。 ただし、本件を「ネットマナーの問題」として片付けてしまうと、本質を見誤る。 重要なのは、「なぜそのようなサイトが多くの人から注目を集め、支持されたのか」 という点だ。背景には、長年積み重なってきた「司法への不信」があるものと考え られる。 「裁判官マップ」誕生の経緯 「裁判官マップ」を開発・運営しているのは、主にSNSやGoogleマップ上の誹謗 中傷・デマに対する削除請求を受任している弁護士、田中一哉氏だ。 田中氏は、自身が関与した口コミ削除を巡る訴訟において、裁判所が「口コミ投稿 は違法ではない」「たかが口コミを真に受ける人などいない」などと判断したこと に対し、 「口コミが現実に大きな影響を持つのに、裁判官はそれを軽視している」

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