「ナチス・ドイツがユダヤ人に対して行ったのと同様なことをシオニストがパレスチナ・アラブ人に対してしているのを見るのは私の最大の悲しみである。」
アルバート・アインシュタインの言葉である。
原爆投下でアメリカが勝った時にも「我々は戦いには勝利したが、平和まで勝ち取ったわけではない」と演説した人だ。
自分がかかわったわけではないが、間接的にその理論が利用された核兵器についてはとくに心を痛め、核兵器廃絶や戦争根絶・科学技術の平和利用などを世界各国に要請する内容のラッセル=アインシュタイン宣言へ哲学者バートランド・ラッセルと共に1955年4月11日(月)に署名したことも知られる。
「もしヒロシマとナガサキのことを予見していたなら、1905年に発見した公式は破棄していただろう」とも語っているという。
アメリカに滞在中の湯川秀樹のもとを訪ね、「原爆で何の罪もない日本人を傷つけてしまった。こんな私を許してください」と激しく泣き出し、深々とお辞儀を繰り返したという逸話もある。
さて、なぜこの話をしたかというと、今のイスラエルの暴虐を見て、ユダヤ人というのは残酷な民族だとか、こんなのを見ているとアウシュビッツのことを批判する資格があるのかという話になりがちだからだ。
1件や2件の高齢者による交通大事故が起こっただけで、ほかの高齢者も全部免許を返納しろとかいう国民性であるし、たった一人の87歳の高齢者が経営する会社が悪いことをしたからと言って、社会学者(ふつうは統計を取り扱うはずだが)がこんな高齢で経営するのは信じられないなどといい、そいつかいまだにテレビに出続けている国だからだ。
当たり前のことだが、仮に外国人犯罪が統計上多かったとしても(これも怪しいようだが)外国人すべてが悪いわけではない。ちゃんと働いている人まで排斥するとしたら立派な差別だ。
たとえば、黒人のほうが離職率や犯罪率が高かったとしても、就職そのほかで差別してはいけないというのが世界の常識だ。
女性だって、離職率が高いとか子どもが生まれるとやめることが多いとかいって公然と差別されてきたが、仮にそれが本当であったとしても、一人ひとり個人差があるのだから、傾向だけで差別してはいけないのも常識だ。
ただ、人間という生き物はそういう差別を生みやすい傾向があるのは事実だ。
少なくとも一定数の数が差別に乗ってしまう。
外国人排斥を謳う政党が、ほかにもいっぱい問題があるのに大量得票をしたように差別的な心理や、その外国人に対する恨みは得票の原動力になる。
イスラエルにしてもネタニアフの暴走のように思われていたが、イランの思わぬ反撃にむしろ野党まで、今回の戦争を支持しているという。
しかし、イスラエル以外の国ではイスラエル非難やユダヤ人非難の声が高まっていることも事実のようだ。
ユダヤ人にはホロコーストという悲しい歴史がある。
しかし、なぜナチスがユダヤ人排斥を謳うと票になったかも考えないといけない。
第一次世界大戦後のドイツは貧しかった。
貧しいうえにフランスやイギリスがドイツが弱いのをいいことに後づけでお金をふんだくっていったからなおのことだ。
そしてハイパーインフレが起こった。
生活ができないドイツ人にお金を貸したのがユダヤ人だった。
そして、返せないと家を取り上げたり、妻や娘に売春を強要したりした。
ということでドイツ人はユダヤ人を恨むようになった。
これを利用して集票したのがナチスだった。
ユダヤ人=金貸し=極悪非道のレッテルがあり、ユダヤ人はいくらいじめても殺してもいいと思われたのだろう。
それがホロコーストにつながった。
ただ、これには後日談がある。
金貸しをやって極悪非道なことをしたユダヤ人は、ナチスの迫害を察知して、さっさとロンドンやニューヨークに逃げて、おそらくその一族は今でも当地でものすごい力を持っている。つまり、なんの痛みも受けていない。
彼らがこの手の黒歴史を消し、ドイツ人やナチスが一方的に悪いという歴史になっている。
いっぽうで、金貸しをやっていない善良で、貧しい層のユダヤ人は大量虐殺の犠牲になった。
悪いユダヤ人のせいで、いいユダヤ人が犠牲になったのだ。
今回も同じ過ちを繰り返さないために、いいユダヤ人は立ち上がるべきだろう。
アインシュタインのようにこんなバカげた戦争はやめるべきと多くのユダヤ人が立ち上がれば、ユダヤ人にもいい人と悪い人がいることを世界に示すことができる。
それくらいしか、イスラエルの暴走を止めることができないと、わざわざ停戦の翌日に空爆をする国が止まるわけがない。
ホロコーストを一方的に非難するより、そこから得られる反省を知ることが世界平和につながると私は信じる。
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