喜多川泰のLeader’s Village Vol.202号です。
4月になりました。
新しい年度になって最初のメルマガです。
新卒の新しい人が入ってきて職場の雰囲気が変わる季節です。
先生をやっている村民の方の職場にも、この春大学を卒業したばかりの新しい先生が入ってくるかもしれませんね。
どんな職場においても、入ってきたばかりの人には、その業界の「いろは」から教えるものです。
別の言い方をすると、特別な知識やスキルを必要とする仕事ではなく『誰でもできる仕事』から教えて、少しずつできることを増やしていく。
だから一年目の新人に求められる仕事内容と、十年目に求められる仕事内容は当然違うし、二十年目のベテランとなると扱う仕事も負う責任も雲泥の差があるのが当たり前。
そう言った意味で言えば「先生」という仕事は特殊だと思うんですね。
一年目だろうが二十年目だろうが、子供や保護者から要求されることが変わらない。
同じ学年の1組の担任は20年目のベテランで、2組の担任は新卒の先生。それがそのまま、たとえば数学の教科担任になったりするわけですから、生徒指導という点でも授業レベルという点でも雲泥の差があるのは事実なんですが、生徒たちも親たちも、
「まだ始めたばっかりなんだから、しょうがないよ」
なんて目で見てはくれない。
「同じレベルの指導や授業をしてくれなければ困る」
と思っている。
先生なら誰もが通る道であるとはいえ、この最初の数年間でどれだけ周りの先生のサポートが得られるか、よい保護者と出会えるか、よい(先生のための)学びの場と出会えるかで、その後の先生人生は大きく変わります。
積極的に声をかけてあげるよき先輩でいてあげてほしいと思います。
そういう状況に置かれた若い先生たちが、自分の考え方が間違っているがゆえに、どんどん苦しみにハマっていくということがあります。
たとえば、先ほどの状況で想像すると、新年度が始まりゴールデンウィーク前ごろにはもう、1組は教室の空気感が先生色に染まりつつある状況で、2組はと言えば生徒が勝手に騒いだり、雰囲気をコントロールすることができない状況で、先生が周りの教室に迷惑をかけちゃいけないとあたふたしている。授業内容についても2組の生徒や保護者から、
「数学がわからない」
という声がちらほらと上がり始める。
「うちの子のクラス、先生ハズレだよ」
なんて言葉が人づてで先生の耳に入るようになる。
そんなことが実際に起こるわけです。
そのとき新卒の先生はどう思うか。
もちろん、悔しかったり、悲しかったり、辛かったり、泣きたくなったり、と学生時代までは経験したことがないいろんな感情がやってくるでしょう。でも先生になりたいと思った人のほとんどは、
「自分の責任だ。早く成長して自分がなんとかしないと」
と思うんじゃないかと思うんです。
責任感の表れで、覚悟としては立派なことではあるけれども、それってなかなかできることではないんですね。やはり20年やっている人と1年目の人ではどうしてもできることに差があるわけです。同じようになんてできるはずもない。
そのときに、
「自分もそうだったけど、そこは自分の力で越えるしかないところだから」
と静観している同僚もいると思うけど、その新人の先生のためにもそうだけど、そのクラスの生徒たちのために、そして翌年以降その生徒たちを教える先生のためにも、そこは関わっていくべきところ。
なぜなら「自分のとき」と今は時代が違う。ベテランの先生が先生になった二十年前と今とでは社会そのものが変わっているんですね。
20年ほど前、先生になりたいという人なら、学生時代に塾講師のアルバイトをしていたという人が結構いたと思う。逆もある。学生時代に塾講師のアルバイトをしていたから、先生になりたいと思ったという人だ。
今ももちろんそういう学生はいるとは思うが、決定的に違うのは、今の学生たちは学生時代に塾講師のアルバイトをしていたとしても「個別指導」がメインで集団授業の講師の経験がないということだ。20年前だと「塾講師=集団授業」だったはずだ。
塾講師だけじゃない。接客の仕事だってまったく違う経験になっている。
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