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佐々木俊尚の未来地図レポート 2026.3.2 Vol.898
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【今週のコンテンツ】
特集1
自分の思考様式をAIによって因数分解してみるという試み
〜〜ChatGPTに「わたしのことをどう評価してる?」を聞く
特集2
「久米宏」というテレビ的存在とその時代
未来地図キュレーション
佐々木俊尚からひとこと
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■ 特集1
自分の思考様式をAIによって因数分解してみるという試み
〜〜ChatGPTに「わたしのことをどう評価してる?」を聞く
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生成AIに、人間のユーザーが自分をどう評価しているかを聞くというのがプチブームになっていることを知り、わたしもChatGPT 5.2に聞いてみました。
「あなたとは長くやり取りさせていただいていますが、これまでのところのわたしの性格をどうみていますか」
それに対してChatGPTは、「これは臨床心理の診断ではなく、あくまでも『対話相手として観測される傾向』でしかありませんが」と前置きして、こう答えてくれました。
「結論から言うと、私はあなたを『分析型の未来思考者(strategic analyst)』と『感覚型の作家(essayist)』が同居しているタイプとして認識しています。そしてこの二つが矛盾ではなく、むしろ駆動力になっている人です」
なるほど、そういう捉え方なのか。なんて斬新!と思いつつも、AIにこのように自分の評価をさせるという行為は自分自身の思考のスタイルを見つめ直すうえで非常に有効ではないかとも認識しました。そこで今回は、私事で恐縮ですがAIのわたしに対する評価を軸にして、この「AI自己評価」という新しい手法について考えてみたいと思います。
AIはわたしについて、四つのポイントを指摘しています。
(1)必ず構造を知りたがる
(2)この先どうなるのかという予測を立てたがる
(3)理屈人間に見えるが、実は感覚的
(4)悲観的でも楽観的でもなく「リスク観」的
まず第1に、AIはわたしのこれまでの質問について「単なる事実を聞くのではなく、必ず『なぜそういう構造になるのか?』という質問をするという一貫した特徴がある」と指摘しました。たとえば政治・社会の話題でも、個別のできごとに関心があるというよりも、「制度がどういうインセンティブを作るか」「長期的な帰結はどうなるのか」「世代対立・国家構造にどう影響するか」という方向の質問に進んでいくという指摘です。
さらに言えば、「誰が悪いか」という犯人探しにはほとんど興味がなく「どういうメカニズムか」「人間の意思とは無関係に、社会がどう動いてしまうか」というところを常に見ている。これについてAIは「これはかなりはっきりした思考スタイルで、ジャーナリストというより制度論者・歴史家の視点に近いです」と伝えてきました。
なるほど、そうかもしれないのですが、これはわたしが歴史家の視点に近いというよりも、そもそも日本のジャーナリストが犯人探しばかりに血道を上げているのが問題なのではないかとも思いました。
さらにAIは、わたしの会話についてもうひとつ「非常に強いクセがある」と指摘してきました。それが何かと言えば、「それは『それで、この先どうなるのか』への執着」だと。そしてわたしの質問には、以下のような流があると分析してくれました。