インド南部のチェンナイの中央駅前はオートリキシャの鍔迫り合いは相変わらずで、発着の拠点である構内も混沌と混雑を極めていたが、巨大な案内版は電光式に変わっていた。
30年以上前、ここがマドラス中央駅だと呼ばれていた頃の様相はそのままだった。
1996年にイギリスの植民地時代の名称であるマドラスから改称された南インドの海岸都市には、私たちが知るインドよりも、さらに深く多様な文化があることを気づかせてくれる街である。
トラヴィダ文化の地であり、言語はタミル語を話す人がマジョリティ。
インドの首都デリーや北部で話されるヒンディー語話者も多くはない。
だから、学生交流で日本からの学生がヒンディー語の挨拶には、こちらの友好的なふるまいに喜ぶが、タミル語で挨拶すると、それが心からの微笑みに変わる。
インドには多様な表情があることを、さらに実感する。
チェンナイはタミルナドゥ州の州都、神奈川県とも経済協定を結んでおり、横浜と同様に交易で発展した。
北インドとは異なり、アラブ文化の影響が薄く、古代からのインドの発展した形として現在の文化をとらえることができる。
ドラヴィダ人が多数民族とされ、寺院や街の雰囲気も北インドとの違いは明確だ。
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