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私のバブル戦後史(5) 住専という迷宮

週刊 池田信夫
「住専」といっても今はわかる人が少ないだろう。住宅金融専門会社。1970年代に都市銀行が住宅ローンなどの小口融資を代行させるために設立したノンバンクだが、金融自由化で大手企業が銀行から借りなくなったので、バブル期には銀行が住宅ローンを扱うようになった。 銀行の貸し出し金利は子会社の住専より安かったので、ハシゴをはずされた住専はあやしい不動産融資に走り、バブル崩壊の直撃を受けた。不良債権問題の主役となり、Jusenは世界の金融業界に通じる言葉になった。 追跡・不良債権12兆円 私は1992年11月に「追跡・不良債権12兆円」というNHKスペシャルをつくった。これは住専が巨額の不良債権を抱えているという番組で、不良債権というタイトルをつけた番組は日本で初めてだった。 当時、住専の最大手、日住金(日本住宅金融)が取引先に出した「回収不能な債権が4500億円」と書かれた秘密報告書が、銀行業界に大きな衝撃を与えた。これを私がニュースセンター9時で報じたところ、翌日の日住金の株価がストップ安になって冷やっとした。

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