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石川 温の「スマホ業界新聞」
2026/02/07(vol.646)
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《目次》
1.ビッグローブの「不適切な取引」でKDDIが決算短信の開示を延期
—-KDDIが買収した2017年に何があったのか
2.NTTドコモの端末購入プログラム、「ユーザーが想定以上に早く返却」
—-そもそも販売方法自体に欠陥を抱えているのではないか
3.NTTドコモが3月末の3G停波に向けた進捗状況を説明
—-2GHz帯はStarlink Directに転用するのか、しないのか
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.ビッグローブの「不適切な取引」でKDDIが決算短信の開示を延期
—-KDDIが買収した2017年に何があったのか
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KDDIの子会社であるビッグローブと孫会社となるジー・プランで発覚した不適切取引問題。売上高として約2460億円、営業利益が約500億円も過大に計上され、取り消しが必要になるという。上流にある広告代理店からジー・プラン、ビッグローブを経て掲載代理店、ウェブ掲載媒体と広告案件が発注される流れになるはずが、実際にはウェブ媒体には掲載されず、上流の広告代理店と同じ再委託先に行き着き、取引が環流する仕組みとなっていた。それぞれに手数料が発生するため、ジー・プランとビッグローブを除く代理店に330億円が流出していた。
2026年2月6日に開催されるはずだった決算会見は特別調査委員会や会計監査人の調査によって連結業績に影響が出る可能性があるため、決算できないということで「業績説明会」に変更となった。
質疑応答では不適切取引に関する質問が相次ぎ、なかなか通常の質問ができない雰囲気になっていた。通信業界に詳しい金融系記者が流れを変えてくれそうになったものの、結局、不適切取引質問に戻ってしまった。やはり、普段の通信ではなく事件の匂いがプンプンと香ってくる案件となると、一般紙やテレビの記者は俄然、腕まくりをしたくなるのだろう。
個人的に気になったのが、不適切取引の規模感だ。
世間的には2460億円なんて「ガッツリ持って行かれているな」という印象があるようだ。
実際、その通りなのだが、よくよく分析してみると、ビッグローブの2025年3月期決算は売上高1459億円しかない。松田浩路社長によれば「ジー・プランとの連結売上は2300億円」という。
これだけの売上規模の会社で、過去に2460億円を売上げ、しかも2人だけで関わっていたとすれば、社内では相当、やり手として認められていたのではないか。逆に組織的に関与していない方が不自然な気もしなくない。
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