Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~ 2026/02/09 第800号
(800号記念として、全文のepub版を公開します)
※epub版 ⇒
http://honkure.net/mm/epub/wrm20260209f1.epub
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今週の目次
○「はじめに」
○「自分のノウハウをつくるための基礎と足場」
○「おわりに」
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○「はじめに」
以前から告知していた通り、セルフパブリッシングの新刊が発売となりました。
◇Amazon.co.jp: 生成AIとライフハック: 個人的なコンピューティングにむけて eBook : 倉下忠憲: Kindleストア
https://amzn.to/4aB2wXZ
出版日はちゃんと1月に間に合わせたのですが、販売ページに表紙画像が表示されるまでに48時間以上かかってしまい、告知に足りうる状態になったのが2月に入ってからで、なんとなく機を失した感覚がありました。
とりあえず、ちょっと変わった本です。論文ではありませんし、かといってノウハウ本かというと、それも怪しい。2万字ほどのエッセイです、と言うしかありません。
以前メルマガで書いた『ライフハックの道具箱』シリーズをやめた理由を起点としながら、生成AIが"ライフハック"という営みに与える影響を検討し、私が今どう使っているのかの実際例の紹介をしています。
よろしければご覧ください。280円です。
〜〜〜Gemini〜〜〜
最近、Geminiをよく使っています。主に「業務」な用途で使っています。執筆させるといったことではなく、ようは「秘書」とか「相談相手」とかそういうニュアンスです。
はじめからそうしようと思ったのではなく、いろいろな使い方をしているうちに、そういう用途に収まってきた、というのが近いでしょう。
なにせGeminiはGoogle系サービスで、何の苦労もなくGoogleカレンダーと連携します。「業務」まわりの相談をしているときに、予定をチェックしてもらったり、新しい予定を追加してもらうことが、スムーズにできます。
他にも、Google Todo や Keepとも連携するので、簡易のタスク管理ならばほとんどこれだけで完結するのではないか、という期待感もあります。追求していけば、まったく新しい形の「タスク管理」ができあがりそうです。
後ろで情報を持っているツールに直接アクセスすることなく、それらのツールと私をGeminiが仲介してくれる。私はただ日常言語で応答するだけで済む。これは──思想的に言えば──、文芸的タスク管理の次の一歩です。
もちろん、Geminiも完璧ではありません。でも、人間だって完璧ではないわけで、あとは「程度の問題」と「用途の選定」です。
それにしても、生成AIによる「自作ツール」の可能性が開かれる一方で、このように「ツール」が後景化(ないしは不可視化)していく傾向も生まれています。おそらくは、その二つの方向が活性化していくのでしょう。
〜〜〜しみ込む文体〜〜〜
最近、生成AI文体(というかChatGPT文体)がよく話題に上がっています。記事やツイートがいかにも「それらしい文体」で書かれている、といった揶揄を伴うものです。
まず面白いのは、人間がそのような文体的特徴(パターン)を捉えられるという点です。人間の認知がパターン処理に長けていることの証左でしょう。
ということは、です。