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グーグル日本法人元社長
辻野晃一郎のアタマの中【Vol.143】
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【今週号の目次】
1. 今週のXから
※ 最近のXへの自他の投稿や反応から一つピックアップして短くコメントするコーナーです。
◆ 「TM特別報告書」徹底検証
2. 今週のメインコラム
※ 一つのテーマについて深掘りするコーナーです。テーマは、政治・経済・テクノロジー・健康・人生哲学など、多岐にわたります。一回で書き切れないテーマは連載でお届けします。
◆ ソニーやテスラの最近の動きから感じること
3. 読者の質問に答えます!
※ 読者の皆さんから寄せられるご質問に回答したりご意見にコメントするコーナーです。
◆ 東海第二発電所の「ケーブル火災対策」への懸念
4. スタッフ“イギー”のつぶやき
※ 当社のメルマガ担当スタッフの編集後記的な人気コーナーです。
◆ 爪が伸びるスピードと年齢や健康の関係とは?
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2. 今週のメインコラム
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◆ ソニーやテスラの最近の動きから感じること
先日、テスラがAI企業に業態転換し、生産活動はこれまでのEVからロボット(フィジカルAI)に切り替えると発表しました。さらにイーロン・マスク氏は、宇宙開発企業のスペースXがAI開発企業のxAIを買収することも発表しており、自身が所有する2社を1つの企業に統合する計画ですが、xAIの子会社であるSNSのXもここに入ることになります。また、これとはまったく別の話ですが、ソニーが中国のTCLと合弁会社を作ってテレビ等の家電事業はそちらに移管すると発表し、1967年以来継続してきたCES(Consumer Electronics Show)への出展を今年は取り止めました。今回は、これらマスク氏やソニーの直近の動きから私が感じたことを書きたいと思います。
ちなみに、私がソニーにいた時代は、毎年正月早々にはラスベガスに出張するのが恒例になっていて、CESはソニーにとって最も重要なイベントの一つであり、またCESにとってもソニーブースは目玉の一つで、世界中から訪れる来場者に人気で常にごった返していました。そのCESから撤退するというのですから、時代もソニーもすっかり変わったことをあらためて思い知らされます。
かつて家電王国ともいわれた日本の家電産業がすでに壊滅状態にあることは、以前本メルマガで長期連載した「日本経済凋落の真因を探る」と題したシリーズの「家電産業編」でも詳述した通りですが、ソニーがTCLと合弁を作るという話は、ついにソニーも祖業である家電事業から、ブランドは残しつつも実質的には撤退するに等しく、CESへの不参加はまさにその宣言とも言えるでしょう。
今やソニーグループ全体の売上に占めるエレクトロニクス事業の比率は、半導体などの部品を除くと20%前後となっており、ゲームや映画・音楽などのコンテンツ事業を中心としたエンターテインメント総合商社のような業態に様変わりしていますので、家電事業から実質的に手を引く経営判断はむしろ遅過ぎたくらいです。
実際、もうかなり以前から、米国の家電量販店に行くと、韓国製や中国製に押されて、ソニーに代表される日本ブランドの存在感は希薄になりつつありました。私がソニーにいた最後の頃には、既にサムスンやLGなどが台頭し始めていました。ちなみに、家電企業に限りませんが、世界企業のブランド価値を評価する「Brand Finance Global 500 2025」では、アップルが1位、韓国のサムスンが6位、日本企業トップはトヨタで18位、ソニーはなんと135位です。私がいた時代に長くトップを務めた大賀典雄さんは、当時常に世界トップクラスだったソニーブランドへのこだわりが強烈な人で、「ブランドの守護神」とも言われていましたが、このような時代の到来は想像だにしなかったでしょう。
そのソニーがCESで最後に世間の話題をさらったのは、2020年に初のコンセプトモデルを発表したEVではないでしょうか。その後、ソニーはホンダと合弁会社を作り、そのEVに「AFEELA」と命名して商品化を進め、昨年から米国で予約販売を開始しました。ところが、--
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