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グーグル日本法人元社長
辻野晃一郎のアタマの中【Vol.142】
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【今週号の目次】
1. 今週のXから
※ 最近のXへの自他の投稿や反応から一つピックアップして短くコメントするコーナーです。
◆ 「権利とは行使したときにのみ維持される」
2. 今週のメインコラム
※ 一つのテーマについて深掘りするコーナーです。テーマは、政治・経済・テクノロジー・健康・人生哲学など、多岐にわたります。一回で書き切れないテーマは連載でお届けします。
◆ 安倍元首相銃撃事件に対する一審判決について
3. 読者の質問に答えます!
※ 読者の皆さんから寄せられるご質問に回答したりご意見にコメントするコーナーです。
◆ 日本の政治は米国の傀儡なのか?
4. スタッフ“イギー”のつぶやき
※ 当社のメルマガ担当スタッフの編集後記的な人気コーナーです。
◆ 若者を魅了する昭和レトロな飲食空間
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2. 今週のメインコラム
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◆ 安倍元首相銃撃事件に対する一審判決について
今月21日、安倍元首相を暗殺したとされる山上徹也被告に対する奈良地裁での第一審判決が出ました。殺人罪、銃刀法違反、武器等製造法違反などが問われた裁判でしたが、検察側の求刑通り無期懲役が言い渡されました。
この判決内容を見て感じたことは、「実にお粗末な判決である」ということです。山上被告の伯父も、「木を見て森を見ない不出来な判決だ」という声明を出していました。
裁判員裁判ではありますが、弁護側の主張をことごとく退けて、検察側の主張を丸飲みしたような判決からは、「この事件について、すべての責任を山上被告一人に押し付けて早くフタをしてしまいたい」という検察や司法の意図を感じずにはおれませんでした。
そもそも、この暗殺事件については、当初から謎が多過ぎます。致命傷となった銃弾の入射口の不自然さについては、事件当初『週刊文春』が2週にわたって検証していましたし、また、奈良県警察本部が公表した検視結果と、救命や検死に当たった奈良県立医大附属病院の医師による説明の矛盾なども指摘されました。いずれについても、それ以上深く追及されることはなく、はっきりした結論は示されていないままです。
また、自分たちのかつての大親分が殺された事件であるにも関わらず、自民党内部から、この事件に正面から向き合い、徹底的な真相解明を求めるムードがまったく盛り上がらなかったことも不思議でした。背景とされる旧統一教会による政界工作の実態把握についても後ろ向きな姿勢が続き、未だに徹底解明にはほど遠い状況です。特に、事あるごとに安倍氏を慕っているポーズをアピールし、安倍氏の後継を自認する高市氏が、首相になってからも、安倍氏の落命に大きく影響した旧統一教会問題の実態解明にまったく本腰を入れないのはあまりにも不自然です。
初公判までにも異常に長い時間が掛かりましたが、この事件に対する謎めいた疑問の数々についてはまた回をあらためることにして、安倍氏を殺害した犯人とされている山上被告への今回の判決の話に戻ります。
判決要旨を読むと、そこには、「動機と経緯」として、山上被告が犯行に至った動機と経緯が記されていますが、同被告の悲惨な生い立ちについては、以下のように記載されています。
「幼少期から青年期にかけての各種体験が、--
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