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§ ぶんぶくちゃいな § vol.559 § 「不明白播客」2026年の中国経済はどこに向かう?:ビクター・シー 教授に聞く §

§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ § 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな § vol.559 § 2026年1月24日発行 § 今週のトピック:「不明白播客」2026年の中国経済はどこに向かう?:ビクター・シー 教授に聞く ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここ数年来の世界の混沌が凝縮されたまま、2026年が明けた。ガザでの戦闘こそ一息ついたものの、世界の混乱は昨年1年間だけで大きく深まりを増している。 その混乱の渦のど真ん中にいるのは間違いなく米国とトランプ大統領であり、さらにそんなトランプ大統領と反発し合いながらも、中国は敢えて渦の中で米国と中心的役割を争っている。世界中に起きた波は各国を洗い、それぞれの国が荒波の中で自国の安定を維持すべく舵取りに忙しい。 とにかく、世界はとかく慌ただしく、息をつけない状況である。 その渦中にあって、一体この2026年はどんな1年になっていくのか。 今回はその一片を占うべく、またポッドキャスト「不明白播客」のコンテンツから、米国カリフォルニア大学サンディエゴ分校の経済学者、ビクター・シー(史宗瀚)教授による中国経済の現状と展望についてを前後編に分けてご紹介する。 前編の今回は、昨年10月に中国現地を訪れたシー教授の目に映った現在の中国経済事情の現状についてが語られる。実際に中国に足を踏み入れることのないものの、中国の経済に関心を持つ日本人読者にとっても、同教授のレポートは非常に参考になるはずだ。 ホストはすでにお馴染みの「ニューヨークタイムズ」紙の中国人記者、袁莉さん。袁莉さん自身、経済記者なので、二人のやりとりはかなりスムーズに進んでいるので読みやすいはずだ。 なお、いつものように文中、日本人読者にわかりにくいと思われる単語などに筆者が直接注釈を入れ、また多少の補足を加えたところを、[]で表記した。 ========================== ◎「不明白播客」2026年の中国経済はどこに向かう?:ビクター・シー教授に聞く 袁莉(以下、袁):2025年の中国経済は、かなり複雑で、ある意味でちょっとちぐはぐな状況でした。数字の面だけ見ると、中国政府が発表しているGDP成長率は依然として5%近くあり、輸出は好調、一部の製造業やハイエンド産業も拡大を続けている。 ところが、社会やマーケットの側から見ると、ふつうの人たちの生活に近い指標の多くはあまりよくありません。雇用不安は依然として残り、若者の失業率は高止まり、個人消費の回復も力強さを欠いていて、企業や家計のマインドも低迷したままです。不動産市場も、長年の下落を経てもなお、はっきりした底打ちの兆しが見えません。 同時に、2025年は世界の貿易環境が一気に悪化した年でもありました。中米・中欧間の貿易摩擦がエスカレートし、関税や各種の貿易防衛措置が当たり前になった。こうした中で、中国経済における輸出の重要性がいっそう高まり、成長を支えると同時に、それが新しい対外摩擦の火種にもなっています。 今回のゲストは、カリフォルニア大学サンディエゴ分校(University of California, San Diego)の国際政策・戦略研究大学院の教授であり、同学院の二十一世紀中国研究センターの主任でもあるビクター・シー(史宗瀚)教授です。 今日は、彼が中国で行った現地調査を手がかりに、2025年の中国経済の現実を振り返ってもらうと同時に、もう少し根っこの問題、つまり、輸出が一番安定した成長エンジンになる一方で、雇用・消費・不動産にはずっと重しがかかっている現状において、中国経済はどんな「新常態」に入りつつあるのか、その構造は2026年に変わりうるのかについても一緒に考えていきます。 ビクター、こんにちは。少し前に中国に行かれたばかりですよね。あなたが現地で見た2025年の中国経済の実情は、マクロの統計データから見える姿とどんな点で重なり、どんなところが違っていましたか? ビクター・シー(以下、史):私は昨年10月に中国に行ったのですが、その印象では、全体的には中国経済は2024年より少しマシになっていると感じました。公式統計だけ見ると悪化している部分もあって、とくに不動産市場はそうなのですが、小売や飲食はやや持ち直していました。大学の状況は、実はかなり大きく改善していました。その最大の理由の一つは、米国が中国人留学生に対していろいろな制裁をかけていることで、国内の高等教育、とくに修士号の需要がぐっと高まったからです。 袁:ここで言う「学校」とは、米国の大学のこと? それとも中国の大学ですか? 史:中国の大学です。今回は主に中国のいくつかの大学、清華大学、中国人民大学、浙江大学といったトップクラスの大学を見て回ったんですが、これらの大学では、学生の入りがかなり良くて、国家からも手厚い支援を受けていました。 袁:でも、大学の入学状況が良いことと、経済がどうつながるんでしょう? 史:教育もサービス業の一部だからですよ。以前の中国は、主にこの分野のサービスを「輸入」していた。つまり、中国人学生を米国やイギリス、オーストラリアなどに留学させていたので、教育サービスを海外から輸入していたわけ。ところが今は、中国国内で自分たちの学生を教育している。 ●「水増し」された中国経済データ

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