メルマガ ジャーナリスティックなやさしい未来----2026年1月21日 第635号
前回のコラムで東京FMの村上ラジオが特集した「ブライアン・ウイルソン」を起点としてベネズエラに軍事行動を行った米国を照射してみたが、トランプ政権はデンマーク領グリーンランドを手中に収めようという野心を表明し、さらに世界秩序と米国をめぐる状況は混とんとしている。
私たちが憧れていた米国なるものを、再検討するために、もう少し昨年6月に死去したビーチ・ボーイズのブライアンから、この混乱する今を整理したい。
ブライアンが精神疾患と麻薬で長い「闘病生活」後に発表したソロアルバムの中には、前回紹介した「Love And Mercy」(愛と慈(いつく)しみ)の視点が溢れているようで、それは彼が求めていたものであった、と村上春樹さんがさりげなく語っていた。
愛と慈しみ、というフレーズは今こそ、2つが同時に語られる意味を深く考えたいと思う。
人気絶頂でヒット曲を作ることにすべての精力を注ぎこみ、ツアーに行く飛行機の中で「降ろしてくれ!」とパンクした彼は「母性愛を渇望していた」という。そのママはやさしく彼を迎え入れ、ブライアンの好物の料理を作ってくれたと自叙伝には書いてある。
しかし一方でそのママは、虐待まがいの父の言動を止めることはなく、後日、ブライアンも父との関係を語る中で、母親が助けてくれなかったことに失望していたと説明している。
カリフォルニア州ホーソンの3兄弟の長男、ブライアンは繊細かつ責任感のある兄貴で、父親の理不尽な行為を受任していた印象がある。
次男のデニスは自由奔放で、三男のカールは内気。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)