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『 田中優の未来レポート 』
第346号/2026.1.15
http://www.mag2.com/m/0001363131.html
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「水問題をどう解決するか」(後編)
綿花生産で一番多く使われるのが除草剤(枯葉剤)だ。綿花は収穫時に生きたまま機械で収穫してしまうと、植物の樹液が混じってしまってきれいな綿を生産できない。そのため枯らしてから収穫する。このため綿花が世界一除草剤(枯葉剤)を使用するのだ。ところが砂漠であれば水を止めれば綿花は枯れる。おかげで大規模にオーガニック・コットンを生産できるというわけだ。しかしその帯水層の水は有限だ。ナショナル・ジオグラフィックの記事によると、「米カンザス州、オクラホマ州、テキサス州、ニューメキシコ州の地下に位置するオガララ帯水層南部は、2050年から2070年の間に枯渇する可能性がある」と言われている。(前号より)
つづき
持続可能な水消費ではないのだ。このことを考えると、オーガニック・コットンにも黄信号が灯る。水消費量の観点から見ると、衣服の生産はこのまま使い捨てで良いとは思えない。まずはリユース、リサイクルを考えていかないと、持続的に供給できないものになるだろう。
バーチャルウォーター(仮想水)
もう一つ言えるのは、日本が輸入する作物に大量の水を必要とするものが多いことだ。これをもしそこで生産したとしたら、どれだけの水が必要になったかを計算する「バーチャルウォーター(仮想水)」という計算がある。それで見ると日本はダントツにバーチャルウォーターの輸入量が多い。特に家畜の飼料用に消費するトウモロコシや小麦、大豆が多いが、そのバーチャルウォーターとして輸入する量は、実に日本の農業の年間灌漑水量を超えてしまうほどなのだ。農業の水消費が日本最大の水消費であるというのに。
「湯水のごとく消費する」という言い方があるが、その水も無限なものではない。日本では人口減少が始まっているというのに、未だに水供給のためのダムが造られ続けている。人々には「水=のどの渇き」とイメージさせ、「一人当たり水資源量では日本は決して多くない」と伝えながら。
しかし問題解決の糸口はそこにはない。むしろ問題は「一人当たり水資源量」という計算式自体にトリックがあると気づくべきだ。
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