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第3話:日本の医療はどう変わるのか~2045年をリアルに想像する

Dr.kagshunのメンタル×AIラボ
皆さんこんにちは!精神科医のkagshunです。 3回にわたってお届けしてきたChatGPT Healthシリーズも、いよいよ最後です。 第1話では、この新しいAIが私たちの医療体験をどう変えるかの技術的な可能性を。 第2話では、OpenAIがなぜ医療という複雑な領域に参入したのか、その背景にある壮大な戦略を解説してきました。 そして最終話となる今回は、いよいよ舞台を私たちの暮らす、日本に移します。 国民皆保険制度という世界に誇る(?)システムを持ち、超高齢社会という課題の最先端を走るこの国で、ChatGPT HealthのようなAIは、どのように受け入れられ、私たちの医療を、そして社会をどのように変容させていくのでしょうか。 法律の壁、文化の違い、そして医師と患者の関係性。 様々な変数の中で、AIが溶け込んだ20年後の日本の医療は、一体どのような姿になっているのか。 妄想逞しく、未来のシナリオを描いていきましょう。 しかし。これはもうSFの話ではありません。 私たちが、そして私たちの子供たちが間違いなく直面する、すぐそこの未来の話です。 ChatGPT Healthが日本で正式にサービスを開始するとして、まず直面するのが「法制度」という大きな壁です。 米国では、OpenAI自身がChatGPT Healthを「診断や治療を目的としない」と明確に位置づけています。あくまで、患者が自分の健康状態を理解し、受診準備を助けるツールという立ち位置ですね。 日本ではどうでしょうか。 日本にも、診断や治療を目的とするソフトウェアを「医療機器プログラム」として規制する薬機法のルールがあります。 ただ、ここは少し慎重に考える必要があります。 医療機器プログラムに該当するかどうかは、「医療機器としての目的性」。つまり、疾病の診断・治療・予防にどこまで寄与する使い方をされるかで判断されます。 ChatGPT Healthが現在の「診断・治療目的ではない」という位置づけの範囲に留まるなら、直ちに医療機器プログラムには該当しない、という整理もあり得ます。 でも、機能や表示、実際の運用次第で、この判断は変わりうるんです。 ここは、今後の動向を注視する必要がありますね。 しかし、日本には特有の、そして非常に重要なハードルがもう一つ存在します。 それは、厚生労働省が定める医療情報の取り扱いガイドラインです。 厚労省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版 に関するQ&A」(2025年5月版)には、生成AIへの医療情報入力について、こんな記載があります[6]。 「入力情報がAIの学習等のために保存されないことが契約等で担保されている」場合には、、、 ここがポイントなんですよ。 このQ&Aは、もともと「その条件を満たすなら、サーバが国内法の適用を受けている必要はないと考えてよいか」という問いに答える形で書かれています。 つまり、生成AIへの医療情報入力を包括的に保証する文書ではないんですが、少なくとも「保存されないことが契約等で担保される」という条件が示されているわけです。

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  • 『AIの視点』で読み解く精神医学・心理学・脳科学。精神科専門医である著者が国内外の最新学術論文や技術動向を厳選し、専門性を担保しつつ平易に解説します。読者Q&Aや実践に結びつく示唆、近未来の予測も織り交ぜ、短く鋭い洞察を毎号お届けします。最新の知見で知的好奇心を満たしながら、あなたの「心」の正体に迫るメルマガです。
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