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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 309
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、クイックコマースの変遷についてご紹介します。
クイックコマースは10年ほど前に中国で生まれたビジネスモデルです。電動バイクに乗ったライダーが、スマホ注文して30分から1時間ほどで、生鮮食料品や日用品を届けてくれるというサービスです。
このクイックコマースは、日本でもかなり普及をしてきました。身近なところでは、セブンイレブンがコンビニの商品を最短20分で届けてくれる7NOW。また、ウーバーイーツもスーパーやドラッグストアの商品に対応を始めています。
さらに、広がりそうなのがイオンが運営するグリーンビーンズです。配送は翌日が原則ですが、1時間単位の指定ができます。倉庫でのピッキングは完全自動化されており、生鮮食料品や冷凍食品のコールドチェーンも途切れない工夫がされているため、鮮度が保たれます。非常に精緻で、日本人の細やかさが活かされた仕組みになっています。
このようなクイックコマースの最大の課題は黒字化です。店頭で売っているものを原則同じ価格で配達するわけですから、どうしてもコストがかかります。このコストをどうやって吸収して黒字化するかというのが最大の課題になり続けてきました。
実際、このビジネスを始めた毎日優鮮は、黒字化の壁を乗り越えることができず、撤退をしています。しかし、ディンドン、フーマフレッシュ、サムズクラブは黒字化に成功をして、便利なサービスとして定着しています。
そこで今回は、クイックコマースの歴史をたどり、どのようなプレイヤーがどのようなモデルで黒字化に挑戦し、成功と失敗の原因を探ります。
これから、日本でクイックコマースビジネスが広がり始める中で、どのプレイヤーはどのような工夫をすべきなのか、どのプレイヤーが成功するのかを見極める参考にしていただければと思います。
今回は、クイックコマースの変遷をたどります。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 309
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▼目次▼
クイックコマースは黒字化ができるのか。イオン、ディンドン、サムズクラブ、フーマの挑戦
小米物語その227
バックナンバーPodcast
今週の「中華IT最新事情」
次号以降の予定
Q&Aコーナー
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クイックコマースは黒字化ができるのか。
イオン、ディンドン、サムズクラブ、フーマの挑戦
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今回は、クイックコマースについてご紹介します。
クイックコマースとは、生鮮食料品や日用品をスマートフォンで注文すると、数十分から数時間で宅配してくれるというサービスです。なぜか、生鮮食料品を中心にするときはクイックコマース、日用品を中心にするときはインスタントリテールと呼ばれる傾向があります。
中国では多くの専用サービスがあり、ほぼすべてのスーパーが対応をしています。中国ではまとめて「即時小売」という呼び方が一般的です。
日本でも、このクイックコマースはかなり普及してきました。最も身近なのは7NOWで、セブンイレブンの店舗から最短20分で宅配してくれるというものです。また、ウーバーイーツも食事だけでなく、スーパーなどと提携して生鮮食料品や日用品を配達してくれるようになっています。
さらに、決定版になりそうなのが、イオンが運営する「グリーンビーンズ」(
https://service.greenbeans.com/)です。対応エリアがまだ関東圏に限られていますが、それでも2023年7月にスタートして2年が経った2025年6月現在で、利用者数60万人を突破しています。
このグリーンビーズの特徴は、生鮮食料品倉庫(フルフィルメントセンター)が完全自動化されているということです。商品のピックアップは自動化をされているため、人手を必要としていません。
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