━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 308
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、消費者心理の変化についてご紹介します。
アクセンチュア中国が「美しい生活の新主張」というレポートを公開しました。5000人の消費者に、1人10分ほどのアンケートを行うという、かなり力の入った調査結果です。
その結果にかなり驚きました。驚きの点は2つあります。ひとつは海外ブランド志向が急速に減退していることです。もうひとつは、商品を選択する時に、他人に依存するのではなく、自分で意思決定をするようになっていることです。
この背後にあるのは間違いなくAIです。驚くほど多くの人が、AIを使って意思決定をするようになっています。私自身もにわかに信じられない数字なのですが、アクセンチュアのレポートでは、77%の人が週に数回以上AIを使うと答えています。調査対象は18歳から65歳ですが、収入や仕事、居住している都市の大きさなどはランダムに選ばれています。
しかし、確かに、中国では、屋台のおじさん、おばさんまでAIを使っています。中国のAIは種類が多く、ほぼすべてがスマホアプリ化されています。さらに、無料ユーザーであっても制限は緩く、例えば、無料ユーザーの場合、ChatGPTでは月に5回しか利用できないDeep Researchは、中国のアプリの場合、制限はないか、1日に15回程度まで(混雑度で変わる)使えるようになっています。
ですので、屋台のおじさんが、商品のポップアップをつくろうとする時、新しい包子の具を考える時、DeepReserchをかけますし、わからないことは何でもAIに尋ねる人が増えています。
無料ユーザーでも実質的な制限がほとんどないために、個人とAIの距離が非常に近い感じを受けます。
そこで、今回は、アクセンチュアの「美しい生活の新主張」の中のデータをご紹介しながら、AIが消費行動に及ぼしている影響を考えます。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 308
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼目次▼
超コスパ主義になる中国人消費者。根拠のないブランドプレミアムはもう通用しない
小米物語その226
バックナンバーPodcast
今週の「中華IT最新事情」
次号以降の予定
Q&Aコーナー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
超コスパ主義になる中国人消費者。
根拠のないブランドプレミアムはもう通用しない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回は、中国人消費者のマインドの変化についてご紹介します。
スターバックス中国が大きな決断をしました。中国事業会社の株式の60%を香港の投資会社「博裕資本」(Boyu Capital)に売却することに合意しました。つまり、40%の持分は残しますが、実質的な主導権を博裕に渡すことになります。
博裕は、これまで蜜雪氷城、快手に投資をして成功させています。いずれも地方市場(下沈市場)で成功した企業ですから、博裕は地方市場でのノウハウを持っているはずです。スターバックスも地方市場を開拓して、立て直しを図るのではないかと思われます。
スターバックスは、1999年に中国に進出をして以来、「コーヒーの老師」とまで呼ばれた先生でした。多くのカフェがスターバックスに学び、模倣をしてきました。
しかし、みなさんよくご存知のとおり、2023年Q2に瑞幸珈琲(Luckin Coffee)に売上高で抜かれて以来、ラッキンはそれからも成長をしましたが、スターバックスは停滞をし続けました。現在の売上高は2倍以上の差がつくダブルスコアまで広がっています。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)