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高野孟のTHE JOURNAL Vol.726 2025.10.27
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1337》
“脱安倍化”が時代の緊急課題なのに、それに一番向か
ない人が指導者になってしまった/高市所信表明の「こ
こ」が気になる!
【2】《CONFAB No.691》
閑中忙話(10月19日~25日)
【3】《50 YEARS (13)》
独白録「INSIDERの50年」/第5章 2010年代〜(上)
■■INSIDER No.1337 25/10/27 ■■■■■■■■■■
“脱安倍化”が時代の緊急課題なのに、それに一番向か
ない人が指導者になってしまった/高市所信表明の「こ
こ」が気になる!
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高市早苗首相が24日の所信表明演説で、自維連立の政
策合意は「『日本再起』を目指す」【1ーはじめに】も
のだと言ったのに、私は耳を疑った。
●「日本」はどこから「再起」するのか?
だって、「再起」とは辞書的には、「悪い状態から立
ち直ること。失敗した者がまた勇気を出して立ち上がる
こと。一度没落したものが、再び復権を目指すこと」で
しょう。だとすると、まず現状認識として、日本は「失
敗」して「没落」と言えるほど「悪い状態」にあるとい
うことになる。そしてそこから再起しようとすれば、日
本をそこまで追い込んだ張本人は誰かを明らかにし、そ
の所業の数々を徹底的に分析し批判することから始まら
なければならない。
では、その張本人は誰かと言えば安倍晋三元首相に決
まっていて、彼の2012年12月から7年8カ月、プラスそ
の追随者2人の4年1カ月を合わせると11年9カ月に及
ぶ「安倍政治」という名の悪政の結果として、確かに日
本は「没落」状態に陥った。24年10月に政権についた石
破茂は、その政治姿勢からして“脱安倍化”の先鞭くら
いつけてくれるだろうと期待されたが、そうはならず、
結果的に“脱安倍化”に最も相応しくないと言うか、そ
れに逆行する人物を後継者に据えてしまった。その石破
の責任は、「未必の故意」ではないにせよ、極めて重
い。「お前がだらしなかったからこんなことになったん
だよ」と叫びたいほどである。
【1ーはじめに】でもう1つ気になる点を付け加えて
おくと、ここで高市が「政権の基本方針と矛盾しない限
り、各党からの政策提案をお受けし、柔軟に真摯に議論
してまいります」と言っているのは一種の失言である。
公明党の斉藤鉄夫代表がこれについて「独裁ではない
か。政権の方針と矛盾すれば、はじめから議論に応じな
いと解釈できる」「普通はそんなことない。政権の方針
とは違う角度から議論するのは当然ではないか」「もの
すごく危ういものを感じた」と噛みついたのは当然で、
政権の基本方針とは異なる政策を各党が持っているから
こそ議論が始まるのである。
●アベノミクスの亡霊が彷徨う
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