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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 304
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、中国AIの10の傾向についてご紹介します。
AIに関しては、米国と中国が2つの極を形成していることは、どなたもが感じているかと思います。しかし、新しい技術、理論、発想が生まれてくるのはやはり米国です。特に、GAFAと呼ばれる民間企業が、本格的な基礎研究に多額の投資をしていることが大きく貢献しています。
一方、中国からは新しいものが生まれてくることは多くありません。米国は世界中からAIの天才が集まりますが、中国は中国内からしか集まりません。そして、優れた才能の多くは米国にわたり、米国でさまざまな研究をしてしまうからです。
通常であれば、中国は「AIの二軍」のようなことになってしまうはずですが、ここが中国の面白いところで、発想の転換と迅速な社会実装の2つを武器にして、中国AIも米国に対抗できる力をつけています。
例えば、テキストを映像に変換するOpenAIの「Sora」が大きな話題になっていますが、中国からも「即夢」(バイトダンス)「Kling」(快手)などがあり、その性能はSoraに肩を並べています。
特に即夢は、レタリング機能を強化し、これまで映像系生成AIが苦手としていた文字表現の問題をクリアし、ポスター制作やCM制作に盛んに用いられるようになっています。
AIに関しては、技術の米国、応用の中国という構図ができあがっており、しばらくの間はこの体制が続きそうです。AI産業の動向をウォッチするには、米国と中国の両方に目配りをしておく必要があります。
そこで、今回は中国AIがどんな特徴を持っているのかをご紹介します。調査会社ガートナー中国が「2025年中国AIの10大傾向」という短いレポートを公開しました。簡単なものですが、非常に鋭く中国AIの特徴を捉えていると思います。今回は、このレポートに補足をする形で、中国AIの特徴をご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 304
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▼目次▼
ガートナーが選ぶ中国AIの10の傾向。オープンソースAIと自主開発と人材育成
小米物語その222
バックナンバーPodcast
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次号以降の予定
Q&Aコーナー
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ガートナーが選ぶ中国AIの10の傾向。
オープンソースAIと自主開発と人材育成
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今回は、中国AIの10の傾向についてご紹介します。
調査会社ガートナー中国が、「2025年中国AIの10大傾向」(
https://www.gartner.com/cn/newsroom/press-releases/2025-china-ai-trends)というレポートを公開しています。
レポートと呼ぶには短い記事で、10の傾向を列挙し、それぞれに簡単にガートナーが予測した数字をつけただけのものですが、中国AIの特徴を非常にうまく抽出しています。短い記事ですので、中国語がある程度わかれば読めますし、そうでなくてもブラウザの翻訳機能を使っていただければ大まかな理解はできるかと思います。
しかし、短すぎて、読んでもピンとこないという方もいるかと思いますので、10の項目を少し丁寧にご紹介していこうというのが今回のテーマです。
ガートナーが挙げている中国AIの特徴は次の10項目になります。
1)オープンソース生成AIモデル
2)自主開発の傾向
3)AIエージェント
4)演算力の節約傾向
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