メルマガ ジャーナリスティックなやさしい未来----2025年10月22日 第622号
村山富市元首相が死去した。
私が毎日新聞に入社した1994年に自民党、新党さきがけ、社会党の連立政権のもとに誕生した村山首相は、同年7月、国会の所信表明演説で「自衛隊合憲、日米安保堅持」を宣言し、日本社会党の自衛隊を憲法違反とし、日米安保に反対する方針を転換した。
新聞社内でデスクや先輩記者とテレビで国会中継を見ていた私は、先輩の面々が「これで本当に社会党がなくなるなあ」との話をしていたのを思い出す。
自民党に対抗してきた労働運動や部落解放運動等のイデオロギー闘争の中心でもあった存在がなくなる、という現実を突きつけられた瞬間だった。
しかしながら、今も後継の社民党は議席の確保が危うい状況の中で何とか議席を確保しているがが、始まった自民党と日本維新の会による連立政権が推進するかもしれない議員定数削減は、社民党の議席がなくなる現実が鮮明になってくるだろう。
新聞記者時代に支局勤務していた頃は、毎朝すべての新聞に目を通すのが日常業務であるが、それに加え社会党の機関紙「社会新報」も閲覧し、社民党目線のこの新聞は私に社会の見方も教えてくれた。
支局記者として、バランス感覚を持つために、と考えていたが、論理性を備えていた言論と政策がそこに書かれていた。
同時に現実とは距離があることも感じていた。
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