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ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿 Vol.086

ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿
▼第86号 ----------                          2025/10/10 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿 Vol.086 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ────────────────────────── インデックス 【スルガ銀行 不正融資問題の再燃  ――改竄通帳が示す「構造的欠陥」と沈黙する銀行の説明責任】 【専門家は、高市氏「ワークライフバランス捨てます」発言をどう捉えたか?】 【告知】  【Q&A】  【本メルマガに関する免責事項】  ────────────────────────── ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 【スルガ銀行 不正融資問題の再燃 ――改竄通帳が示す「構造的欠陥」と沈黙する銀行の説明責任】 ■ 信頼回復宣言から7年、再び浮上する改竄疑惑 2018年の「かぼちゃの馬車」事件から7年。スルガ銀行(本店・静岡県沼津市)が、 再び不正融資疑惑の中心に立たされている。不動産投資ローンを利用した個人が 「銀行の関与によって資産情報が改竄され、実際には返済不可能な融資が実行 された」と訴えているのだ。 被害を訴えるのは東京都在住の会社員、K氏。氏は投資用マンションの購入に 際して、スルガ銀行を通じてローンを組んだのだが、その際、銀行側に提出した 個人の預金通帳や収入証明書の数字が、なんと銀行によってK氏に無断で書き換え られるという事態が発生した。結果としてK氏の返済能力を大きく上回る、 約2億円もの融資が実行されてしまったのだ。 融資実行当時、K氏は一切数字改竄が行われていたとの認識はなく、銀行側も何ら 言及することはなかった。しかしその後、修繕費の高騰などでK氏側の物件維持 コスト負担が増大していったため、物件の売却価格試算を実施したところ、購入 価格と市場価格に大きな乖離があることが判明したのである。 なんとスルガ銀行は、投資用マンションを扱う不動産会社と結託し、マンションの 賃料収入や利回り等が記された台帳(レントロール)の数字そのものから捏造して いたのだ。想定賃料を水増しすれば、物件自体の価値も上がり、より高い価格で 売ることができる。しかしあまりに価格が高すぎると、今度は投資家の収入では ローンを組めなくなってしまう。そこで銀行側がおこなったのが、預金通帳や 収入証明書の「改竄」だ。年収金額や資産金額を水増しし、与信があるように 見せかけて融資審査を通す。スルガ銀行は自らの手で改竄したものであることを 知りながら「原本に相違なし」との印鑑を押して、不正融資を実施する、という 構図である。

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