さて、先日のブログ記事で、「脾臓」について書きました。
https://indeep.jp/the-spleen-s-amazing-functions/
競馬で確実に勝ちたいなら、連単より、むしろ複勝メインで、
というようなお話でした(そんな話だったっけ?)。
ええまあ、そんな話ではなかったんですが、
それはともかく、あの記事でご紹介したウェブサイト以外でも、
他にも脾臓に関しての記事や資料などを読んだのですが、
ブログにあまりにも、それを羅列しても仕方ないとも思いまして、
ローレン・ファヴロー博士の記事をご紹介した次第です。
その中でも注目したのは、
「脾臓の状態がメンタルな部分にも干渉する」
ということでした。
たとえば、脾臓が弱っている場合に出やすい症状の中には、
以下のようなものが含まれていました。
・不安とパニック発作
・強迫的/反芻的な思考
・明確な意図の欠如
・記憶力や集中力の低下
・不眠症
この「強迫的/反芻的な思考」というのは、まさに神経症的な気質で、
パニック障害や PTSD になる人に多い気質だと理解しています。
私もそうでした…というか、今もそうですね。
「ある記憶や状態が頭の中にこびりついてしまう」
のです。
抗不安薬のベンゾジアゼピンは、種類によって合う合わないは別として、
その「こびりつき」を除去してくれる作用は確かにありました。
しかし、一般的には次第に効かなくなったり、
あるいは、ブログなどで何度か書いていますが、依存に至ります。
まあ、このベンゾジアゼピンのことは置いておいて、
脾臓が弱ることで、上のような神経症的、あるいはうつ的な症状が出るということから、
「脾臓は脳と直結しているのではないか?」
と思った次第でした。
ファヴロー博士は「第二の脳」という表現を使っていましたが、
一般的に「第二の脳」というと、大腸が知られています。
というか、腸は第二の脳どころか、
「第一の脳」
という見方もできるものであることを以前知りました。
以下のブログ記事にあります。
・「腸は第二の脳」……ではない。腸内システムは脳をも支配している
「第一の脳」である可能性が高まる…
2018年6月2日
https://indeep.jp/we-human-controled-by-enteric-nervous-system/
これは、「腸が脳をコントロールしている」ことを、
オーストラリアの研究者たちが見出したことをご紹介したものでした。
仮に、「腸が第一の脳」だとして、「脾臓が第二の脳」だとすると、
次第に、
「人間の意志と精神の在処」
ということに対しての考えが難しくなってくるわけですが、
昨日、調べていた限りでは、「脾臓と脳が直結している」
ということは、科学的にかなり明らかなようです。
以下は、2022年の論文の要約で、こういう内容のものはたくさんあります。
2022年5月の論文の概要より
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「健康と疾患における脳 - 脾臓軸」
免疫系にとって重要な組織である脾臓は、
免疫系内で血液のフィルターとして機能する。
蓄積されたエビデンスは、脾臓が免疫調節を介して
健康と疾患における多くの脳機能に影響を与えることを示唆している。
最近の研究は、脳と脾臓の直接的な接続経路を強く支持しており、
それによって脾臓は、室傍核(PVN)の副腎皮質刺激ホルモン関連ニューロンと
扁桃体中心核(CeA)など、2つの脳領域による体液性免疫防御を
制御できる。
さらに、求心性および遠心性の迷走神経シグナリングが、
脳と脾臓のコミュニケーションに寄与している可能性がある。
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ここまでです。
ここに、
> 脾臓は、室傍核の副腎皮質刺激ホルモン関連ニューロンと
> 扁桃体中心核など、2つの脳領域による体液性免疫防御を制御できる。
とありますが、「室傍核 (しつぼうかく)」というのは、
以下のような器官です。
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