《改めてEMP効果を思い出す》
EMP というのは、電磁パルス効果のことで、
巨大な太陽嵐の地球への直撃とか、あるいは核爆発でも発生しますが、
ここでは、主に太陽による影響の話です。
文書自体は、10年前の 2015年のものなのですけれど、
「米国民の 90%が半年から 1年以内に死亡する」という数字は、
何となく初めて見たような気もしますので、少しご紹介します。
太陽嵐については、これまでもその影響について、ブログやメルマガなどで、
よく取り上げていた話ではあります。
そして、ここで取り上げられていたのは、「停電」についてなんです。
米国議会での議事について、アメリカの発電の専門メディア
(そういうメディアがあるのですね)
が取り上げていて、そこから抜粋させていただきます。
2015年7月22日の米メディア「POWER」より
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記事「パルス事象が電力網を襲えば米国人口の90%が死亡する可能性がある」
大規模電磁パルス(EMP)または地磁気擾乱(GMD)事象が発生した場合、
ロン・ジョンソン上院議員(ウィスコンシン州共和党)によれば、
このような事象は、将来のある時点で「100%の確実性」で発生するが、
米国人の 10人中 9人が死亡する可能性があるという。
米国上院国土安全保障・政府問題委員会のジョンソン委員長は、
議会で委員会の公聴会に出席した証人に対し、質問を投げかけた。
彼は、民主主義防衛財団の会長であり、元中央情報局長官でもある
R・ジェームズ・ウールジー氏に対し、電磁パルス(EMP)事象の発生後、
電力網が 1~ 2年といった長期間にわたって停止した場合、
社会はどうなるのかと尋ねた。
ウールジー氏はこう答えた。
「 2008年の委員会報告書でも簡単に触れられています。
飢餓、餓死、水不足、そして社会の混乱によって何人が亡くなるかについては、
基本的に二つの推計があります。一つは、1年あるいはその程度で、
米国人口の 3分の2が死亡するというものです。
もう一つは、1年程度で、米国人口の 90%が死亡するというものです。
これは完全な壊滅状態を意味しており、単なるカタストロフではありません」
https://x.gd/lE93c
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ここまでです。
電磁パルスの原因が太陽嵐であるかないかに関わらず、
文明社会で最も大きな問題となるのは、以下です。
・停電
・物流の停止
・インフラの停止
インフラの停止には、上下水道の停止も含まれますので、
物流の停止と加えますと、水さえ手に入らないことになり得ます。
物流に関しては、何しろ車は全部動かなくなりますし、
飛行機、船舶、電車などもすべて動かなくなりますので、
物流が機能しようがなくなるのですね。
ちなみに、車でも電気を使わないクラシックカーや馬車は動きます。
船も電気を使っていない船なら動きますが、小舟以外はなさそうです。
ともかく、2015年の米国議会では、
「1年間、停電すればアメリカ人の 3分の2から 90%が死亡する」
という結論となったようです。
アメリカでは、というか、これは日本など主要国はすべてで同じで、
夏だろうが冬だろうが、電気のない生活は基本的に成立しません。
先ほどの記事のロン・ジョンソン上院議員は、
「このような事象は、将来のある時点で 100%の確実性で発生する」
と述べていて、これも真実だと思います。
つまり「いつかは必ず起きる」と。
以前、太陽のタイプの恒星は、100年に1度の割合で、
スーパーフレア(超巨大な太陽フレア)を発生させている、
ということについての研究を以下で取り上げたことがあります。
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