学術誌 Early Science and Medicine のゼンネルト特集号に寄稿した英語の新作論文「ゼンネルトと隠れた性質・隠れた病気のルネサンス論争」は、2025年9月に公刊される予定です。ここまで、その試訳を前編・中編とお届けしてきました。
本来ならここで後編を出して、全体を締めたいところです。しかし、これを書いているのは、まだ夏休みの時期ですので、趣向を少し変えて、今回は先日提出した研究費の応募書類から、そのホットな内容の一部をご紹介したいと思います。いいのかなあ?
これまで何回か書いてきた日本用の申請書は、幾人かの人々との共同研究計画だったので、それぞれのメンバー紹介などを書いていけば良いのですが、今回は「ソロ」で応募するので、いかんせん自分のことを書かなければいけないわけです。
研究計画が独創的であり、国際的であり云々となるわけですが、「研究実行能力」を示せとなると、いかに自分のキャリアで「すごい」(独創的かつ国際的な)業績を出してきているかという書き方にならざるを得ないところがあります。
「良いのかなあ?こんなこと書いて?」という部分も多々あり、今回は、実験的な要素がふんだんに散りばめられているので、素人目にも面白いかなと思っている次第です。
ーーー
1 研究目的、研究方法など
(1)本研究の学術的背景、着想に至った経緯、核心をなす学術的「問い」
西欧初期近代(16・17世紀)の哲学と医学の関係は、「哲学者の生命・医学的な思索や実践」と「医学者の哲学的な思索と実践」の相互作用を扱う研究領域として成長してきた。先駆的な成果として、[中略]などが挙げられる。また [中略] などが顕著な成果として挙げられる。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)