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第865回 米国債のトークン化、ドル安阻止の最後の手段、ブランドン・ビッグスの暗号通貨予言
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▼今回の記事
アメリカが深刻な景気後退に陥る可能性は非常に高い。そのため、米ドルと米国債の信任も揺らいでいる。主要通貨に対するドル安も加速している。このような状況に対し、トランプ政権は米国債のトークン化で対抗し、ドル安を阻止しようとしている。その状況を伝える。最後に、福音派の予言者、ブランドン・ビッグスが半年前に行った暗号通貨の予測を紹介する。
▼米ドル覇権の究極的な維持策、米国債のトークン化
それでは早速今回のメインテーマを書く。米ドル覇権の維持策としての米国債のトークン化の動きである。
このメルマガの記事では何度も紹介しているが、米経済の比較的に順調な公式統計にもかかわらず、実態はかなりボロボロの状態だ。「経済革命」を公約に掲げ、自ら「不公平」と非難した秩序を終わらせると誓い、権力を取り戻したトランプだったが、結果は相当に厳しいものになっている。それは、伝統的な市場が貿易戦争と不確実性の重圧に苦しむ一方で、デジタル経済の新たな領域が驚異的なスピードで開拓されるという二分された経済の状況だ。
トランプ大統領の経済政策は、アメリカ経済の急速な改革を目指した、積極的かつ破壊的な政策群である。しかしながら、今月時点でのトランプの実績は、決定的な勝利、目立った失敗、そして中断されたプロジェクトなど、玉石混交の状況を示している。トランプは、関税、規制緩和、規制当局の姿勢転換など、行政権限で実現可能な破壊的かつ即効性のある政策を実施したものの、債務削減やインフラ計画など、長期的な財政規律や複雑な議会の合意を必要とする約束を果たすことにはまったく失敗している。
たしかにトランプ政権のもとでは、投機的なデジタル経済は、規制緩和の津波により別世界のような爆発的成長を遂げている。後に詳しく解説する「ジーニアス法」の成立や、仮想通貨推進派の担当官の任命といった政策は、仮想通貨の厳格な監視の時代の終焉を意味した。その結果、ビットコイン価格が11万ドル(約1700万円)を突破する歴史的な上昇が起き、数兆ドルの新規資本が市場に流入した。
このブームは少数の投資家に「富の効果」をもたらしたが、この富は主に帳簿上のものに過ぎず、変動の激しい資産に集中しており、実体経済におけるインフラ改善や生産性向上とは直接的な関連性を持たない。
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