ログハウスを DIY するための「手順とコツと注意点」手引きメモ

DIYの達人「ログハウスへの道」編 　　　　　　　あなたは人生に何を残しますか！？ 　　　　　　　　　　 　　第一部　サラリーマン健司の挑戦　ー　ログハウス・セルフビルド　ー 　　第二部　ログハウスを DIY するための「手順とコツと注意点」手引きメモ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【　第一部　】 プロローグ：夢の芽生え、そして現実という名の土塊 主人公は、ごく普通のサラリーマン、小山 健司（こやま けんじ 仮名）。 彼は都心のマンションで妻の陽子（ようこ 仮名）と小学5年生の一人娘、美咲（みさき 仮名）と暮らしている。 日々満員電車に揺られ、デスクワークに追われる生活に辟々していたある日、健司はテレビ番組で「自分でログハウスを建てる」という特集を目にする。 画面に映し出されたのは、雄大な自然の中に佇む、温もりのある木の家。 丸太を積み上げ、汗を流し、笑い合う男たちの姿。 健司の心の奥底に眠っていた「何かを創り出す」という原始的な衝動が、突如として目を覚ました。 「俺も、ログハウスを建てたい……」 その夜、夕食の席で健司は家族に突拍子もない夢を語り始めた。 陽子は呆れ顔でフォークを置き、美咲は「パパ、できるわけないじゃん」と笑う。 当然の反応だった。 健司自身、これまでの人生で日曜大工すらまともにやったことがない。 しかし、その日の健司は一味違った。 彼は既に、頭の中でログハウスの設計図を描き始めていたのだ。 数ヶ月後、健司は都心から車で2時間ほどの山間の土地を手に入れる。　　 広さは100坪。 そこには、ただただ雑草が生い茂る、荒涼とした原っぱが広がっていた。 陽子はため息をつき、美咲は虫の多さに悲鳴を上げる。 「本当に、ここからログハウスが建つの……？」 家族の不安そうな視線が、健司の背中に突き刺さる。 しかし、健司の心は希望に満ちていた。 この土塊が、家族の安息の地となるのだと。 「よし、やるぞ！」 健司のDIYログハウス生活は、こうして、唐突に、しかし、必然的に幕を開けた。 第一章：基礎工事、コンクリートと格闘する日々 ログハウスDIYの最初の壁は、基礎工事だった。 健司は意気揚々と作業を開始するが、すぐにその難しさに直面する。 「水盛り？」 「レベル？」 「トランシット？」