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高野孟のTHE JOURNAL Vol.715 2025.8.11
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1326》
石破茂はこれ以上逃げずに「戦後80年首相談話」で捨て
身の勝負に出るべきだ/いっそ「明治維新160年」まで
踏み込んだらどうか?
【2】《CONFAB No.680》
閑中忙話(8月3日~9日)
【3】《50 YEARS (2)》
独白録「INSIDERの50年」草稿その2/第1章「1970年
代後半/山川暁夫さんのことなど(中)
■■INSIDER No.1326 25/08/11 ■■■■■■■■■■
石破茂はこれ以上逃げずに「戦後80年首相談話」で捨て
身の勝負に出るべきだ/いっそ「明治維新160年」まで
踏み込んだらどうか?
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石破茂首相は8月8日の自民党両院議員総会でも、米
国との関税交渉がまだ進行中であることなどを理由に
「いま辞任するつもりはない」と突っ張り通した。両院
議員総会は、党大会に次ぐ決議機関ではあるけれども、
総裁を任期途上で辞めさせて総裁選を繰り上げ実施する
ことを決める権限は与えられていないので、旧安倍派を
はじめ反石破勢力としても、総裁本人が「辞める」と言
わない限りどうすることも出来ない。そこを見越した石
破の頑張りではあるけれども、しかしこれは、ボクシン
グで言うと、ひたすらガードを固めることだけに専念し
て自分の方からは1本のパンチも繰り出さないといった
試合運びで、こんなことで単に政権を長続きさせたとこ
ろで、国民にとっては面白くも可笑しくもない。
●花と散ったらいいじゃないですか!
参院選の惨敗に至る石破政権の何が失敗だったのかと
言えば、本誌が一貫して指摘してきたように、彼が10年
以上も党内で非・反安倍の立場を取ってきた挙句に総裁
の座を得ることになったというのは偶然の織りなす巡り
合わせで、それだったらこの際、躊躇うことなく安倍政
治の「負の遺産」を徹底的に暴き立て、叩き潰し、洗い
流し、それとは違う日本の国と社会のあり方を指し示す
ことをしようと思えばできたはずなのに、それをしなか
ったことである。
この石破の優柔不断さをどう考えるべきか、私はまだ
判断しかねていたので、先日、自民党消息通に問いかけ
たところ「石破は、何やら尤もらしい顔でしゃべるけれ
ども、実は考えは浅く、物事をよく分かっていない。ダ
メな奴ですよ」とクールな答えが返ってきた。とすると、
彼が安倍以来の悪い流れを変えてくれると期待しても無
駄だということになるが、そうなら尚更のこと、早けれ
ば秋口にも総裁の座から引きずり下ろされるかもしれな
い前のこの8月に、独断専行で構わないから「戦後80年
首相談話」を発表し、自分の後に麻生太郎と旧安倍派が
組んで高市早苗を押し立てて安倍政治の復活を図るのを
封じる一石を投じるべきだろう。
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