関税と消費税のはざま
トランプ関税の影響が米国の金融政策や世界の経済に波及するとみられています。7月30日のFOMCではトランプ大統領が任命した2人の理事が利下げを主張する中で、FRBは今回も利下げを見送りました。関税が物価や雇用に与える影響をもう少し見極めたいとしています。
関税は輸出企業の対応いかんでは米国の輸入品に対する消費税、つまり消費者への増税となる面もあり、現実はそのはざまにあります。関税と消費税の相違点を見たうえで、金融市場への影響も含めて整理してみましょう。
「関税と消費税の相違点」
関税と消費税とではその目的が異なるので、当然影響も異なります。関税は自国産業を保護するために外国からの輸入を抑制するために外国の輸出企業に税を課すもので、今回の米国の例でみれば、米国への輸入の抑制、貿易赤字の改善と、米国の税収増が期待されています。一方、消費税は税収を増やすために、個人から消費の一部として課税します。
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