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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 290
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、フーマNBと「まいばすけっと」についてご紹介します。
関東県にお住まいの方は、「まいばすけっと」という小さなスーパーが近所にできていることに気が付かれているかと思います。イオンが2015年から展開している小型スーパーで、元コンビニだった場所を主に利用し、小型スーパーを運営し、気軽に寄れて、価格はスーパー並みというもので、「その日の夕食の食材だけを買う」にはぴったりの小売店です。家路に着く通勤客、近所の中高年などに利用されています。
面白いことに、アリババ系のフーマフレッシュも、サムズクラブとの熾烈な競争に敗れた後、この小型スーパー「フーマNB」に注力をし、結果を出し始めています。非常にしぶとい企業で、失敗しても不死鳥のように蘇ってきます。
フーマNBは「まいばすけっと」とポジションが非常によく似ていて、コンビニサイズの小型スーパーです。
ただし、「まいばすけっと」でもフーマNBでも最大の課題は在庫調整が難しいということです。店舗が小さいために、ちょっとした変動で、商品が売れ残ったり、欠品をしたりしてしまうのです。特に「まいばすけっと」は欠品が多いことが大きな課題になっています。
一方、フーマNBはこの問題をテクノロジーで解決しようとしています。正確な需要予測はフーマフレッシュの時代から鍛え上げられてきましたが、前置倉(前線倉庫)を店舗周辺に配置し、他店と共有することで、在庫の余っている場所でピックアップをしてデリバリーをするということで、ロス率を下げる努力をしています。
そのため、トータルのロス率は、私の概算によると3.32%になり、大型スーパーが理想とするロス率3%をほぼ達成しています。
今回は、日中で奇しくも同時にコミュニティースーパーが成長していることをご紹介し、フーマNBがロス率を下げるためにどのような施策を行っているのかについてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 290
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▼目次▼
「まいばすけっと」とフーマNB。フーマが見出した活路=コミュニティースーパーとは
小米物語その208
バックナンバーPodcast
今週の「中華IT最新事情」
次号以降の予定
Q&Aコーナー
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「まいばすけっと」とフーマNB。
フーマが見出した活路=コミュニティースーパーとは
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今回は、「まいばすけっと」とフーマNBについてご紹介します。
このメルマガで何度もご紹介している「盒馬鮮生」(フーマフレッシュ)が、再び戦略転換をして成功しています。
「vol.208:サブスク化する小売業「ホールセラー」。フーマの生死をかけた戦いとは」(
https://tamakino.hatenablog.com/entry/2023/12/24/080000)では、ウォルマート系のホールセラー「サムズクラブ」と真正面からの競争を挑む姿をお伝えしました。
しかし、やはりウォルマートの世界的なサプライチェーンを背景にしたサムズクラブは強かったようです。「vol.286:高所得者はみなサムズクラブで買い物をする。地方にまで展開し始めたサムズクラブの強さの秘密」(
https://tamakino.hatenablog.com/entry/2025/06/22/080000)では、サムズクラブの強さの理由と、フーマのどこが足りなかったのかについてご紹介しました。
サムズクラブに負けたフーマは、それで停滞してしまうのかと思われましたが、そんなことはありませんでした。猛スピードでホールセラー「フーマX会員店」を閉店していき、同時に郊外に出店していたミニ店舗「フーマNB」を強化し、多くの店舗で日商15万元(約300万円)を達成しています。店舗数も、積極展開を進め、年内にも300店舗を突破しそうな勢いです。
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