喜多川泰のLeader’s Village Vol.168号です。
僕が住んでいる家は築年数がだいぶ経過しているので、傷みが酷い部屋や箇所を少しずつリフォームすることを楽しんでいます。これまでも書斎、部屋、外壁、ベランダ、風呂場、と一気にではなく数年に一度、一つずつ新しくしてきました。
昨年はトイレを新しくしました。
トイレを新しくするだけでも結構決めることが多いんですよね。
便器はどのメーカーのどれにするのか、ウォシュレットはどうするのか、壁紙はどれで、床はどうするのか、照明は何を使って、天井のクロスはどうするか、手洗いやトイレットペーパーフォルダーの材質はどうするのか、位置は右か左か、タオルハンガーはそれに合わせるのか、それとも…
と決めることだらけ。
しかも、それぞれを単独で好きなものを合わせると全体で見たときにバランスが悪くなることもある。壁紙を決めてあったけど、床をこれにしたらその壁紙と合わない。とか、このトイレットペーパーフォルダーにするんだったら、タオルハンガーがアンティーク調だとおかしいなど、あっちを決めるとこっちが決まらずと結構面倒。
しかも、壁紙のカタログ一つとっても分厚いこと…
白だけでも、防臭、防カビ、防炎、の機能があるものないもの、柄があるものないもの、凹凸が大きいもの小さいもの、値段が安いもの高いものと大袈裟でもなく数百種類もあって、それを工務店の人がどっさりと持ってきてくれる。
「この中から選んで決めてください」
って。
しかも、サンプルとしてそこにくっついている壁紙は数センチ四方のものだから、これが広くなるとどんな印象になるのかなんてわからない。
僕は単純な白の壁ではなく、「この部屋は赤、この場所は青」と部屋ごとにテーマを決めるのが好きなんですが、色がついている壁紙は小さいサンプルで見ると暗く見えるんですよね。実際に部屋全体をその色で覆うとサンプルで考えたイメージよりも結構明るくなる。そういうことを考えながらテーマの色に合わせてすべてを決めて行くのに、ものすごく時間がかかるんですよね。
家の中のたった一箇所、トイレのリフォームでもこれだけ決めることが多くて大変なんです。
だからいつも思うんですよね。
「これ、家一軒すべてを自分のこだわりで建てようと思ったら、恐ろしいことになるぞ」
ってね。
たまたま、ご近所さんが家を建て替えたんです。
これから工事が始まるというときに、
「どんなお家になるか楽しみですね」
と声をかけたら、
「いや、もう大変でした。決めることだらけで。途中から考えるのも面倒になって、工務店の人に『決めてください』って言ったんですけど、自分で決めてくださいって言われるんですよ。だから適当に選んで『全部同じ壁紙でいいです』って言っちゃいました。それでもあれはどうする、これはどうするって細かいことまで全部決めなきゃいけないんですよね。もうホントに気が狂いそうになりました」
なんて話をされてました。
いや、わかりますよ。うちなんてトイレ一つで相当悩みましたから。
「0からすべて自分の好きな家が作れる」
そんな自由を与えられても、どうしていいかわからないという人がほとんどです。
どこに何を配置しても自由。間取りも自由。どんな資材を使ってもいいし、どんな色にしてもいい。とにかくすべて0から自分で考える自由がある。
こうなると、ほとんどの人は何から決めていいかわからず手が止まるんですね。
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