その夜、ヒロトはレーザー銃を構え、敵が攻めてくるのに備えた。そこは四方八方、見渡す限りの大草原である。風が強く、草木が一方向になびいていたが、敵の姿は見えなかった。
(もう、敵はいなくなったのか)
ヒロトは少しだけ、そんな期待を胸に抱いたが、それも束の間、遠くのほうから、空中に浮かぶいくつもの火の玉が、じわじわとこちらのほうに近づいてきた。
「来たか!」
ヒロトは咄嗟にレーザー銃の銃口を火の玉の集団のほうに向け、やつらがもう少しこちらに近づくのを待った。
(さあ来い、受けて立つぞ)
しかし、なかなか火の玉はこちらに近づいて来なかった。それどころか、火の玉は少しづつ炎の輝きがかげり、やがて見えなくなった。
(そうか。無益な争いは止めることにしてくれたのか。賢明な判断だ)
かくして、ヒロトの仕事は一段落した。ヒロトはレーザー銃をカバンにしまい、そのまま徒歩で、JR関ヶ原駅へと戻っていった。
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