■人あたりのセンス
本当に仕事ができる人は、人間的な魅力が高い人だけが持っている
視点がある。彼らに選ばれるためには、この視点を知っておく必要
がある。
頑張っているのに評価が低い、今一つ突き抜けられない、良かれと
思って行動しているのに周りから好かれない、人間関係でトラブル
を起こしがちという人がいる。
こういう人は、人一倍努力をしていても、視点がずれている。だか
ら評価されないのだ。仕事ができる人の視点を知り、徹底的に分析
し、自分の印象を変えることを真剣に考えるべきなのだ。
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仕事ができる人は、第一印象を見る。するめのように噛めば噛むほ
ど味が出てくるでは困るのだ。相手に味わってもらわなくても、即
自分の人間性を伝えて、好感を持ってもらわなければならない。
会った瞬間に好感を持っていただくことがプロだ。自分がどんな気
分や精神状態であっても、仕事では即座にスイッチを入れ、仕事モ
ードに切り替えなければならない。
人が人を第一印象で判断するのは、相手が安全か危険か、味方か敵
か、好きか嫌いかなどだ。これは人類の本能だ。第一印象は、無意
識に強く入り込む。これを心理学では初頭効果という。
最初に「この人はダメだ」と思われたら、2回目以降もバツをつけ
られる。人間は、直感を信じたいからだ。最初の印象を覆すのは至
難の業だ。第一印象でマルをもらっておくほうがずっと楽なのだ。
★
人の第一印象は6秒で決まると言われている。この6秒で見ている
のは人あたりだ。相手に与える印象や雰囲気が、柔らかく受け入れ
やすいものなら、「人あたりがいい」と評価される。
多くの企業が、新入社員が入社後に伸びるかどうかを「人あたりが
良いかどうか」で判断する。相手に不快な思いをさせることがなけ
れば、ビジネスでもたいていの困難を乗り切れるのだ。
人当たりの良し悪しを決めるのは、挨拶、態度、表情、しぐさ、表
情、言葉遣いだ。これらが合わさって人当たりの良さが総合的に決
まる。相手が受ける第一印象を決定づけるのだ。
これらを、いざという時、すぐ思い出せるように頭文字をとって語
呂合わせをすると「あ・た・し・ひみこ」だ。人に会う時は、この
語呂合わせを心の内で何度も繰り返すことだ。
★
ビジネスの場では、人柄よりも人あたりだ。本当は人柄がいい人が
いい人だが、ビジネスの場では、人柄を知ってもらう時間はない。
人柄を知ってもらうには、まず人あたりなのだ。
人あたりで大事なのがあいさつだ。誰でも無視されれば悲しいもの
だ。あいさつは「あなたの存在を認識していますよ」ということを
伝える。「あなたに心を開いていますよ」というシグナルだ。
人間関係がぎくしゃくするのは、あいさつの有無にある。職場でも
「あいさつがない」「来たら、一言声をかけてくれればいいのに」
という声をよく耳にする。
★
あいさつは、ただすればいいのではない。気持ちよくあいさつする
ことが大事だ。これが第一印象を決め、良好な人間関係を育む。ま
ず、相手に伝わることだ。明るく、相手に届く声で伝えることだ。
次に、状況にあった挨拶だ。状況によって声のトーンや言葉遣いを
使い分けることだ。元気で大きな声を出せばいいとばかりに、いつ
も大声であいさつするのは違う。
相手の気持ちに寄り添ったあいさつをして「お疲れ様です」など
と、ひとこと相手を気遣う言葉を添えるのもポイントだ。そのため
には、観察力と想像力をもって対応できることが重要だ。
あいさつもそこそこに自分の言いたいことを話しはじめる人は仕事
のできない人だ。相手の気持ちに寄り添っていれば、自然にあいさ
つファーストになるものなのだ。
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