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vol.288:MUJIの模倣から始まったメイソウは、なぜ、ちいかわをヒットさせることができたのか

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2025/07/07
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 288 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、雑貨小売チェーン「名創優品」についてご紹介します。 昨2024年3月29日に、上海で、日本のキャラクター「ちいかわ」を使ったグッズが販売になると、たいへんな人気になったというニュースを覚えている方もいるかと思います。販売開始から10時間で売り上げは268万元(約5400万円)となり、入店するには予約が必要であったのに、予約した人が1時間も並ぶという熱狂ぶりでした。 この販売を行ったのが、名創優品(メイソウ)の静安大悦城店です。 メイソウと言えば、「店舗はMUJI風、商品はダイソー風、ロゴはユニクロ風」と三重パクリ企業だとして、日本のメディアではさんざん笑いのネタにされてきた企業です。 しかし、私は当時から、小売業の方々は最大限に警戒しなければならない企業だと申し上げてきました。特に、中国事業でライバルとなるMUJIにとっては強敵です。 実際、なぜ「ちいかわ」のような質の高いIPが“パクリ企業”に使用許諾を与えたのでしょうか。メイソウが獲得しているIPはそれだけではありません。マーベル、ディズニー、サンリオ、ハリーポッターと世界的なIPを次々と獲得しています。なぜ、ディズニーのような使用に厳しい企業が“パクリ企業”に使用許諾を与えるのでしょうか。 それは、メイソウは、国内3600店舗、海外2200店舗という日用雑貨チェーンとしては、世界最大級の規模に育っており、各IPホルダーは、自社の保有するIPを広めるのに適していると判断したからです。 私がいつもみなさんにお伝えしている「中国をさんざん笑いのネタにして、侮って、日本企業がやるべきビジネスを奪われてしまう」の典型例になっています。 メイソウは、創業者が日本のMUJIに感銘を受けて創業されたチェーンです。しかし、経営手法はMUJIとは大きく異なっています。これは、MUJIとメイソウの違いということを超えて、日本企業と中国企業の考え方の違いにもなっています。 そこで、今回は、メイソウのこれまでの成長をご紹介し、MUJIと比較をすることで、日本と中国の考え方の違いをご理解いただくというのがテーマです。今回は、メイソウについてご紹介します。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 288 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼ MUJIの模倣から始まったメイソウは、なぜ、ちいかわをヒットさせることができたのか 小米物語その206 バックナンバーPodcast 今週の「中華IT最新事情」 次号以降の予定 Q&Aコーナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MUJIの模倣から始まったメイソウは、 なぜ、ちいかわをヒットさせることができたのか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は、雑貨小売チェーン「メイソウ」についてご紹介します。 MUJIの中国事業が安定してきました。 無印良品(MUJI)は2005年に上海市に1号店をオープンすると、すぐに中国の消費者の心をつかみました。簡素、合理性、環境といったMUJIのメッセージは、中国の若者層にも響いたのです。このイメージは、2002年に上海に進出をしたユニクロとも共通するもので、日本のイメージとも合致するものでした。当時は、「日本人は、MUJIの日用品がある家に住み、ユニクロの服を着て、吉野家の牛丼を食べに行く」と言われたほどです。

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