メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

遠い戦火が心に落とす影 イラン・イスラエル紛争と 日本人のメンタルヘルス

メンタルヘルス・精神医学から時流を読む
 2025年6月、イスラエルが「ライジング・ライオン作戦」を開始し、イラン軍・革命防衛隊の施設への大規模空襲を実施するなど、中東情勢は新たな局面を迎えている。イラン政府幹部のかなりの人数がこの攻撃で落命し、政権中枢の危機という報道もある。  地理的に遠く離れた日本にとって、この紛争は直接的な物理的脅威をもたらすものではない。多くの人にとっては、コメ価格や物価高騰のほうが切実な問題だろう。しかし、国際的な危機が日本人の心の健康に与える影響は、考えてみる価値のある問題だと思う。  心理面への影響としては、デジタル時代の「遠隔トラウマ」を取り上げたい。現代のデジタル社会では、。SNSやニュースアプリを通じて、戦場の生々しい映像や音声が瞬時に配信され、私たちは意図せずして紛争の「目撃者」となってしまう。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • メンタルヘルス・精神医学から時流を読む
  • 精神科医の西多昌規(にしだ まさき)です。メディアなどで話題となっている、あるいは世間の関心を集めている事件や出来事を、精神医学やメンタルヘルスから読み解き、独自の視点をもとに考察していきます。医療・健康問題だけでなく、政治経済や社会文化、芸能スポーツなども、取り上げていきます。*個人的な診察希望や医療相談は、受け付けておりません。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎月 第2木曜日・第4木曜日(年末年始を除く)