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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 285
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、中国の輸出産業の変化についてご紹介します。
トランプ関税により世界が右往左往をさせられましたが、中国が意外に冷静な対応だったことを意外に思われた方もいるのではないでしょうか。以前もご紹介したように、中国から見た米国貿易は全体の11.2%でしかないために、最悪、米国貿易が失われても何とかなるという状況が、中国が一歩も譲らない態度であったことの背景にあります。
中国は以前から米中のでカップリング環境の中で、貿易相手を米国から欧州や中東、東南アジアに移し始めていました。一帯一路政策は、中国の新しい貿易の体制をわかりやす示したものです。
その傾向が、今回のトランプ関税で加速をしています。米国は何をやってくるかわからない、米国に依存しすぎると痛い目を見ることになるというのは、中国でビジネスに関わる人の共通認識になってきています。
ここで、注意したいのが、私たちの視野の歪みです。日本では、伝統的に日本市場と米国市場だけを見て、「世界は…」と語ってしまう悪い癖があり、それがなかなか抜けません。そのため、トランプ関税以後、中国の存在は私たちの視野から後退をし、あたかも中国が鳴かず飛ばず状態になっているかのような錯覚に陥る危険性があります。
実際は、私たちが目を向けていないだけで、中国は欧州、中東、東南アジア、アフリカなどでしっかりとビジネスを構築しているということが起こり得ます。
そこで、今回は、中国の輸出業が2024年とトランプ関税によってどのように変化をしたかをご紹介し、今後の中国の輸出ビジネスがどうなっていくのかを考えます。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 285
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▼目次▼
トランプ関税で動き始めた。中国輸出産業のアメリカ外しシフト
小米物語その203
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Q&Aコーナー
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トランプ関税で動き始めた。
中国輸出産業のアメリカ外しシフト
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今回は、中国の輸出産業の動向と変化についてご紹介します。
トランプ関税は世界を右往左往させました。トランプ大統領を揶揄する言葉TACO(Trump Always Chikens Out、トランプはいつもビビって退く)の言葉どおり、騒動が過ぎ去ってみれば、ほぼほぼ元に戻ったような印象です。しかし、中国は大きく変わりました。輸出産業の多くが、米国をあてにしない道を模索するようになったからです。
「vol.278:トランプ関税に耐えられる企業と耐えられない企業。輸出企業はどのような対抗策に出ているのか」(
https://tamakino.hatenablog.com/entry/2025/04/27/080000)でもご紹介しましたが、中国側から見たら、貿易相手国としての米国のシェアは大きなものではなくなっています。トランプ関税が長期にわたって続くのであれば、見切ってしまって、他の国で補うことを考えた方が賢いのです。
▲中国の2024年お輸出入の相手国別シェア。米国は11.2%で、依存度は高くない。多くの企業が、「米国以外」に活路を求める模索を始めた。国家統計局の統計より作成。
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