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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 284
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、電気自動車の価格改定(値下げ)についてご紹介します。
この春にBYDが最大25%の値下げとなる価格改定を行いました。セールなどではなく、価格改定です。
2023年の頭には、BEVの平均販売価格は20万元(約400万円)でしたが、現在では15万元(約300万円)となり、ここからBYDはさらに値下げをします。高速道路の自動運転とアシスト機能がついた「海鴎」(シーガル)は、最低価格7.88万元(約160万円)からです。
燃料車も負けじと値下げ攻勢をしているため、中国では自動車の価格がどんどん下がっている状態です。これにより、車に対する興味を失っていた若い世代も車を買うようになってきています。
しかし、こんなにどんどん安くして、メーカーはやっていけるのでしょうか。そこで今回は、BYDやGeelyの財務報告書からどうして値下げができるのか、そしてどうして値下げをしなければならないのか、その理由をご紹介します。
重要なのは、新エネルギー車が軌道に乗り、メーカーにとっては果実を収穫できる時期に差し掛かったということです。その果実を受け取るには、有利なポジションにいなければなりません。その最終的なポジションをめぐっての競争が始まっています。
今回は、新エネルギー車を値下げできる理由、値下げしなければならない理由を、各社の財務報告書から読み解きます。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 284
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▼目次▼
BYDがさらに値下げ攻勢。新エネルギー車市場で地位を固めるBYDと吉利汽車
小米物語その202
今週の「中華IT最新事情」
次号以降の予定
Q&Aコーナー
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BYDがさらに値下げ攻勢。
新エネルギー車市場で地位を固めるBYDと吉利汽車
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今回は、新エネルギー車のさらなる値下げについてご紹介します。
中国の大きなセールは、有名な独身の日11月11日ともうひとつ6月18日があります。11月11日は、アリババの天猫(Tmall)が始めたセールで、6月18日は大手EC「京東」(ジンドン、JD.com)の創業記念日のセールです。
いずれもひとつの企業のセールですが、多くの企業が便乗してセールを行い、さまざまなプロモーションを行います。いわば盆暮に買い物三昧の日があるわけです。
この618セールに向けて、NEV(New Energy Vehicle、新エネルギー車)の価格改定が相次いでいます。セール価格ではなく、値下げをして、需要を喚起しようというものです。
NEVはこれまでにもたびたび価格改定を行ってきて、非常に安くなりました。中国汽車流通協会の乗用車市場情報聯席分会(乗聯会、CPCA)の価格指数の統計を見てみます。
▲CPCAによる価格指数の変化。この2年ほどで、5万元(約100万円)ほど価格が下がっている。
これは、実際に購入された車の販売価格であることに注意してください。大きく下がっていますが、それは「自動車が安くなった」ということと「消費者が安い車を選んでいる」という2つの要因が働いています。消費者が安い車を買い求めるようになると、この数値は下がります。
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