米国に新たなインフレ圧力

米国に新たなインフレ圧力 　トランプ戦略の変貌が、米国経済の形を変えようとしています。大規模関税で一時はスタグフレーション懸念が高まりましたが、中国への関税大幅引き下げなどでこれがやや緩和するうえに、大規模な米国への投資呼び込みが、改めてインフレ懸念を高めています。10年国債利回りは4.5%を超えてきました。 　米国では4月の消費者物価(CPI)が予想を下周り、中国などへの関税引き下げからインフレ押し上げ懸念がやや緩和されましたが、その一方でビジネスマン大統領がサウジなど、各国から投資を呼び込む運動を展開。サウジには4年で1兆ドルの投資を求め、まず6千億ドルの確約を取りました。これが米国内の需給をひっ迫させかねなくなっています。 「4月のCPI下振れも安心できず」