メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

2025年5月号

月刊オンライン白馬社
  • 2025/05/10
    • シェアする
白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の2025年 4月の記事をまとめて配信しています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ★SNSの言論規制が始まった★ SNSの偽・誤情報を取り締まる「情報プラットフォーム対処法」がいよいよ4月1 日から施行された。でもこの法案の中身や、どのように運用されるのかは殆ど知ら されていない。日本はこのまま検閲国家になるのか?政府が言論を規制する背景に はどのような事情や動機があるのか、編集部と秋嶋亮が詳しく解説します。 編集: いよいよ4月1日からSNSの規制法が施行されました。 秋嶋: 東日本大震災記念の日を迎え、日本中が喪に服する中、政府はその裏をか くように「情報流通プラットフォーム対処法(情プラ法)」を閣議決定したわけです。 つまり、原発事故という国民的トラウマがフラッシュバックする3.11に合わせて弾 圧法を成立させたわけです。大衆の心理の間隙を突くきわめて卑劣なやり口でした。 編集: その目的がネット言論の封じ込めであることは明らかです。 秋嶋: 総務省によると、これ(情報流通プラットフォーム対処法)は「誹謗中傷 や権利侵害などへの迅速な対応をSNS事業者に義務づけるもの」とされています。 しかし法案には名誉や、権利や、感情などの抽象的な言葉ばかりが羅列されており 意味不明です。しかも公人や、私人や、法人をどのような基準で仕分けするかは (法律の対象にするか除外するか)全く記されていません。これは要するに、ご都 合解釈によって政治批判や企業批判を取り締まる「授権法」です。つまりナチスが 政権の地歩を固めた「全権委任法」と同じ法理が窺えるのです。少し難しい言い方を すれば、権力者の「制御欲求(国民が楯突かないようにしたい欲動)」の露骨な表れ と言えるでしょう。 編集: 言論や表現の自由、検閲の禁止を定めた憲法の条文に反します。間違いな く違憲です。 秋嶋: この法律の対象はX(旧ツイッター)、Facebook、YouTube、note、fc2 などのプラットフォームはもちろん、まとめサイトやニュースサイトなどのミドル メディアにも及びます。つまりこれはITメディアによって発信や、交流や、創作な どを行う「デジタル権」という新しい人権の侵害であり、これを合法にする体制が 「デジタル権威主義」なのです。 編集: これはもはや新しいファシズムです。 秋嶋: 薬害の拡大や、原発事故の実態や、海外への不正送金や、外国への領土売 却や、外国人の植民や、憲法の改悪や、カルトの政治関与や、高額療養費制度や国 保を始めとする福祉の解体など、今や政府は触れてほしくないことだらけですから

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 月刊オンライン白馬社
  • 本コンテンツは白馬社編集部と秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の一月分(前月の四週分)の記事をまとめたものです。グローバル資本の傀儡と化した自国政府、生存権すら無効とする搾取、永劫に収束することのない原発事故、正常な思考を奪う報道システム、貿易協定に偽装した植民地主義、戦争国家のもたらすファシズムという「マルチハザード(重複する危機)」の時代において、私たちは何を考えいかに行動すべかをテーマに、最高峰のディスクール(社会学分析)をお届け致します。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎月 10日(年末年始を除く)