白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の2025年
3月の記事をまとめて配信しています。
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★トランプ改革の裏側で何が起きているのか★
第二次トランプ政権の勢いが止まらない。ウクライナ戦争の和平を調停し、USAID
の悪事を暴き、行政の大リストラを敢行している。リアル社会もSNSもトランプ絶
賛の嵐!ところが、彼らはその裏側でもとんでもないことを進めている…………….
トランプ政権の裏側と知られざる実像について編集部と秋嶋亮が解説します。
編集: トランプ政権が発足して一月になりますが、この短期間のうちに凄いこと
をやっていますね。
秋嶋: まさに八面六臂の大活躍です。その筆頭に挙げられるのは情報の開示でし
ょう。彼らはUSAID(国際開発庁)が30ヵ国707の報道機関に資金提供し、グロー
バル資本に言われるまま世論操作するばかりか、各国の政権を転覆させるクーデタ
ーに資金を投じていたことを暴露したのです。
編集: SNSはこの話題で持ち切りです。
秋嶋: これにはNYタイムズ、AP通信、ロイター、BBCなどの主要メディアや、日本
の民放各局やNHKも含まれ、工作員として起用された6000人のジャーナリストの中に
は、池上彰などお馴染みの著名人の名前があげられていますからね。
編集: 旧体制による情報統制が一挙に暴露されたわけです。
秋嶋: さらに副大統領のJ・ヴァンスが「コンテンツ削除や誤情報の取り締まりは
問題だ」とネット規制に反対し、ロバート・ケネディ・ジュニアが「世界経済フォー
ラムは世界の富を吸い上げ、全体主義的な統制を押し付ける億万長者クラブだ」とダ
ボス会議を糾弾したました。このような活躍ぶりに、今やソーシャルメディアはトラ
ンプ政権の支持一色と言っても過言ではありません。かくして「新意見階層(旧メデ
ィアを信頼せずSNSで情報を収集し発信する知的な社会層)」の大多数が彼らの支持者
となったのです。
編集: トランプ政権は大胆な行政改革にも乗り出しています。
秋嶋: 件(くだん)のUSAIDを筆頭に官公庁の大リストラを断行し、すでに12兆円
の行政コストを削減していますが、最終的には300兆円もの予算をカットすると息巻
いています。これを受け4万人以上の職員が早期退職し、外務省ビルすら封鎖されて
いることから、その徹底ぶりが窺えるでしょう。
編集: 民間企業並みに人員を削減しているわけですね。
秋嶋: 特筆すべきは和平への取り組みです。彼らはウクライナ戦争の調停に乗り出
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