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[高野孟のTHE JOURNAL:Vol.697]ようやく明らかになったトランプの関税計算法のデタラメ

高野孟のTHE JOURNAL
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 高野孟のTHE JOURNAL Vol.697 2025.4.7                  ※毎週月曜日発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 《目次》 【1】《INSIDER No.1305》 ようやく明らかになったトランプの関税計算法のデタラ メ/日本も世界も慌てて対応せずに静かに見守るのが得 策 【2】《INSIDER No.1306》 縄文時代1万年以上にわたる自然との共存共生の歴史が 持つ世界史的な意義を日本人自身が理解しなくてどうす るのか? 【3】《CONFAB No.662》 閑中忙話(3月30日~4月5日) 【4】《FLASH No.588》 「令和の百姓一揆」諸悪の根源は農民をいじめ抜いてき た狂った農政にある/日刊ゲンダイ4月3日付「永田町 の裏を読む」から転載 ■■ INSIDER No.1305 25/04/07 ■■■■■■■■■■ ようやく明らかになったトランプの関税計算法のデタラ メ/日本も世界も慌てて対応せずに静かに見守るのが得 策 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  トランプ米大統領が4月2日、日本を含む各国別の関 税率・相互関税率を発表したが、その計算根拠は実はほ とんどデタラメに過ぎないことが明らかになった。  発端となったのは米経済学の大御所=ポール・クルー グマンで、同日、トランプの記者会見より前に自身のニ ュースレターで「狂気の中に秩序を探すのは止めよ」と 題して、トランプの関税策を「完全に狂っている」と批 判、この政権が「イエスマン」ばかりで固められている 危うさを指摘した。 ●スロウィッツキーが鋭く喝破  それに呼応したのかどうか、ちょっと時間的な前後関 係は分からないが、米ジャーナリストのジェームズ・ス ロウィッキーがXへの投稿で「このフェイク関税率の出 どころがわかった。米国が各国に抱える貿易赤字を、そ の国の対米輸出額で割っただけだで、非関税障壁も加味 したという政権の言い分は嘘だ」と指摘した。これは図 星で、慌てたホワイトハウスは広報官のXを通じて、米 通商代表部(USTR)が公表した計算式を示して(図1 https://bit.ly/4j1qoG9 )「我々はちゃんと関税と非 関税障壁を計算した」と抗弁したが、4月5日付「朝日 新聞」が分かりやすく解説したように、もっともらしく ギリシャ文字まで使った数式は、結局、米国の某国に対 する貿易赤字を某国からの輸入額で割っただけのものだ った(図2 https://bit.ly/42A5LLi )。  そう言われただけでは実感が湧かない。5日の段階で 最も優れた新聞記事は、「日本農業新聞」1~3面の佐 野太一署名の記事で、日本はじめ主要8カ国のその数字 を一覧表にしている。これを見れば、トランプの機関銃 乱射のような関税主張が全くの「フェイク」であり「支 離滅裂」であり「狂っている」ことがよく分かる。 (図3 https://bit.ly/4248Enz ) ●ピーター・ナヴァロという似非経済学者  トランプの無知をいいことにこのような幼稚なトリッ クに引き摺り込んでいる側近の筆頭は、ピーター・ナヴ ァロ=大統領上級顧問(貿易・製造業担当)だろう。

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