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ビジ選☆リーダーズ Vol.1089『「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる(浅田すぐる)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■言葉の解像度を上げる ビジネスの現場では、あいまいなフレーズが飛び交っている。たと えば「当事者意識を持とう」「優先順位をつけてね」「周知徹底を お願いします」などだ。 これらの言葉は、あいまい模糊としている。たとえば「当事者意識 を持つ」と言われても「当事者意識って何?」となる。だから、言 われても動けない。わかるまで解像度をあげることが必要だ。 わかるだけでは不十分だ。動ける、役立てられるまで解像度を上げ る必要がある。そうすれば仕事の停滞を最小化し、コスパやタイパ を最大化できるはずだ。 よくわからない言葉、具体的に何をすればいいのか不明瞭な表現や 言い回しを変えるには、たった紙1枚書くだけだ。これを使えば、 わかるまで、動けるまで言葉の解像度上げることができるはずだ。 ★ 具体的なやり方としては、まず紙を1枚用意する。ノートやメモ 帳、コピー用紙、何かの裏紙など、なんでも構わない。とにかく、 文字を手書きできる紙を1枚用意する。 紙に書き出すメリットは、頭の中でやるより、停滞リスクが減り、 思考が促進されることだ。考えがまとまるまでのスピードも書きな がら考えたほうがむしろ早くなる。 普段の仕事でも、パソコンをにらんで考えているだけでは何も浮か んでこない。浮かでも、収拾も整理もつかないことになりがちだ。 そんな時は、紙を1枚用意して、書いてみるべきだ。 ★ よく使われる言葉で、意味のわからない言葉の代表が「当事者意識 を持つ」と言う言葉だ。「当事者意識を持って」「主体性を発揮し て」「もっと能動的に」など、言い回しは色々ある。 これらの言葉は、立ち止まって考えてみると、何が言いたいのか 意味がよくわからない。あるいは、人によってとらえ方がバラバラ で、あいまいな言葉だ。 理由は、誰もが「具体的に何をするべきかよくわからない」と思う からだ。とくかく多くの人が、このフレーズを耳にするたびに違和 感を感じている。 職場では今さら聞けないし、聞けば会話に水を差すかもしれない。 バカ扱いされそうでもある。だから、自力で言葉の解像度を上げる しかない。その技術を身につけておくべきだ。 ★ たとえば「当事者意識」であれば、紙に自分がしっくりくる言い回 しを書いてみる。この言葉を自分なりに他人に説明するとしたら、 どんな言葉に書き換えられるか、用意した紙に書き出すのだ。 この時、浮かんできた言葉を自由に書けばいい。考える材料をでき るだけ頭の中から出していく。書き出せば脳内でなく、視覚的に、 手を動かして身体的に考えることができるようになる。 できるだけ多くの材料が欲しいので、とにかく言葉が浮かんだら埋 めていく。連想ゲーム的に、思いつくフレーズがあれば、とりあえ ず記入してしまう。 ★ 前後のつながりは気にしなくていい。ランダムに書いて構わない。 後で取捨選択すればいいからだ。この段階では、質より量を重視し てたくさん書き出すことを優先するべきだ。 一枚プレームワークの基本形はこれだけだ。簡単すぎて拍子抜けす るかもしれない。だが、このシンプルな紙一枚を活用することで、 様々な問題を解決することができる。 「令和の時代、AIの時代に紙ですか」と思うかもしれない。だ が、デジタル完結での働き方や学び方しかわからなくなっている人 もいる。そののせいで行き詰まってしまいやすいのが現代だ。 だからこそ、紙1枚レベルのシンプルな手法が求められるのだ。慣 れれば、書き出さなくても、頭の中で同レベルの解像度上げができ るようになるはずだ。

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