━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』
~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.101】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今週号の目次】
1. 気になったニュースから
◆ 世代間ギャップについて
2. 今週のメインコラム
◆ 【シリーズ】ドナルド・トランプ氏は何をしようとしているのか?(その9)
3. 読者の質問に答えます!
4. スタッフ“イギー”のつぶやき
─────────────
2. 今週のメインコラム
─────────────
◆ 【シリーズ】ドナルド・トランプ氏は何をしようとしているのか?(その9)
先週、第100号配信記念で一回お休みにしたトランプ2.0革命の連載を再開します。相変わらず世界を振り回し続けるトランプ大統領ですが、ついに、自動車に対する25%の追加輸入関税を4月3日から発動すると発表しました。
日本やドイツなど、自動車産業の輸出依存度が高い国にとっては一大事ですが、今回は、先日、残りの非公開文書のほとんどが公開されたジョン・F・ケネディ(JFK)元大統領暗殺について取り上げておきたいと思います。
■ 核心部分の機密解除が遅れていたJFKファイル
1963年11月に発生したJFK暗殺については、リー・ハーベイ・オズワルドの単独犯であった、というのが米国政府の公式発表となっていますが、直後から、それをそのまま信じる人は少なく、広くさまざまな陰謀説が語り継がれてきました。
その後、1991年に公開されたオリバー・ストーン監督の映画「JFK」が社会現象となったことなどが影響して、翌1992年に「JFK大統領暗殺記録収集法」が成立し、25年以内にJFK暗殺に関するすべての情報を公開することが求められました。
そしてその期限となる2017年10月に、一期目の大統領となっていたトランプ氏が、公約していた全文書の機密指定を解除しようとしたのですが、CIAやFBIから一部を除いて非公開のままにしておくよう説得され、全面公開は見送られてしまいました。バイデン大統領時代に、全体の約7割とされる文書があらためて公開されましたが、真実を知る上での核心部分については、やはり開示が見送られていました。
■ ついにほぼ開示されたJFKファイルの核心部分
トランプ氏は、二期目の公約としても、JFK暗殺、ロバート・F・ケネディ(RFK)元司法長官暗殺、キング牧師暗殺、9.11同時多発テロ、エプスタイン・リストなどに関する機密情報の開示を宣言していましたが、JFK暗殺については、ようやく今回、開示が見送られてきた資料のほとんどが公約通りに公開されたことになります。今回新たに開示されたのは、残された約8万ページのうちの7万7千ページ余りとされていますが、今世の中ではその分析が進められているところです。
まだ開示されて数日ですが、既に、実行犯はやはりCIAであったことや、その主犯格は当時CIAの職員だったジョージ・H・W・ブッシュ元大統領(父親)だったことなどが新たに判明していますが、黒幕だったCIAの背後には、さらなる黒幕としてイスラエルの存在があったことも明らかになりつつあります。
もともと、背後にはソ連やキューバの存在があるのではないかとか、JFKの死亡によって大統領に昇格したリンドン・ジョンソン元副大統領が熱烈なシオニスト(ユダヤ民族主義者)だったことから、イスラエルのモサドが関わっているのではないか、などという噂は出ていましたが決め手はありませんでした。
ちなみに、X上には、ジョンソンとJFKの妻のジャクリーン・ケネディが暗殺のひと月後位に電話で親しげに話していたとされる音声も出回っています。
https://x.com/ShadowofEzra/status/1903086242842935485
今回公開された文書には、--
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)