変節した金融政策
日銀は19日、政策金利の据え置きを決めました。といっても、実際にはこの日の政策決定会合で決定したのではなく、その前に結論が決まっていたようです。実際、17日の日本経済新聞が1面で「日銀、金利据え置きへ」と書いたように、事前に市場に金利据え置きとの情報を日銀自ら流していた模様です。
今回に限らず、このところ日銀の政策決定に際してはこうした手法が多くとられるようになりました。日銀の政策決定プロセス、政策変更の目的など、多くの面で日銀の金融政策が変節しています。そこには98年4月施行の新日銀法が掲げた基本理念、つまり「政府からの独立性」、「政策決定過程の透明性」との大きな乖離が見られます。
「政策効果の極小化」
一般に、金融政策は年8回の「政策決定会合」で議論して決まるものと考えられてきました。しかし、このところ事前に新聞やメディアがその結論を報じるようになっています。決定会合で議論される前にすでに結論が出ていることになります。
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