vol.225 フルフィルメントの本質を読み解く スクロール360高山隆司氏

━━━━━━━━━━━━━━━━ 週刊145マガジン「腹割って話そうぜ！」まぐまぐ出張版 　　　 vol.225 毎週月曜日配信　（2025/03/17） ──────────────── 　おはようございます、石郷です。お元気ですか？ 　ひょんなきっかけでSF小説の価値を再認識することがあります。日常とはかけ離れた世界設定の中に、むしろ現実の本質が鋭く投影されていることに気づく瞬間です。例えば、ロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』は、単なる宇宙戦争を描いた娯楽作品ではない様に思えます。むしろ、戦争とは何か、暴力とは何かという根源的な問いを突きつけてくる作品でもあります。 　この小説が発表された当時、社会は反戦ムードに包まれていました。そんな中で、ハインラインは過激ともいえる論調で戦争の意義を語らせる。登場人物たちは、戦争が問題を解決するわけではないと認識しながらも、「暴力が決着をもたらす」現実を直視します。これは単なる戦争礼賛ではなく、社会の根本にある力の構造や、人間が持つ選択肢の限界を問う試みともいえます。 　それまで読んだことがなかったんですが、印象が変わりました。SFの魅力は、こうした「空想」と「現実」の交差点にあるのでしょう。どれほど未来的なテクノロジーが登場し、宇宙を舞台に壮大な物語が展開されようとも、そこに描かれるのは結局のところ「人間」。人間の思考、葛藤、選択、そして時には避けられない衝突。そのリアリティこそが、SFを単なる娯楽ではなく、一種の哲学的な問いへと昇華させます。 　『宇宙の戦士』がそうであったように、SFは時として社会の価値観と衝突することがあります。しかし、それこそがSFの持つ力であり、魅力でもある。異世界の物語を通じて、私たちは現実世界の本質に気づかされます。そして、その気づきがあるからこそ、SFには時代を超えて読まれる価値があって、その感覚は実は何か新しいものを生み出そうとする人にヒントをもたらす様な気がするんです。 　さて、今日のメニューです。 ---今日のメニュー --- ◆フルフィルメントの本質を読み解く ネット通販の成功は“届け方”次第！スクロール360・高山隆司氏とともに、倉庫＆在庫管理のポイントを深掘り。 ◆資生堂オンラインストア、大改革の裏側！ 150年以上の伝統を持つ資生堂が、オンライン戦略を刷新。その狙いとは？ ◆磁石で世界をちょっと面白く！ マグエバー澤渡紀子さんの“日常アップデート”ストーリー。磁石の可能性は無限大？ ◆編集後記 今日の気づきを、明日からのヒントに！ -詳しくは本文でチェック- ☆編集後記 【145magazine】 [リンク]https://145magazine.jp ------------------- ◆フルフィルメントの本質を読み解く スクロール360高山隆司氏 　ネット通販は、ただ商品をネットで売って、お客様に届けるだけ」…そう思っていませんか？ 実は、その“届け方”には多くの工程とノウハウがぎっしり詰まっています。 　ECの現場でしばしば耳にする「フルフィルメント」というキーワードこそ、受注から配送、そして返品対応まですべてを管理・最適化する仕組みのこと。