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高額療養費問題:懸念される病苦による自殺増

メンタルヘルス・精神医学から時流を読む
 身体・精神疾患による全般的な苦痛、いわゆる「病苦」による自殺は、日本において長年にわたり深刻な社会問題となっている。健康問題は、自殺の主要な動機である。  日本における病苦(健康問題)を原因とする自殺者数は、警察庁および厚生労働省の報告書によると、2022年では12,744人、2023年では12,403人であり、全自殺者数の58.4%、56.8%をそれぞれ占める。自殺者の半数強が病苦なのである。

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  • 精神科医の西多昌規(にしだ まさき)です。メディアなどで話題となっている、あるいは世間の関心を集めている事件や出来事を、精神医学やメンタルヘルスから読み解き、独自の視点をもとに考察していきます。医療・健康問題だけでなく、政治経済や社会文化、芸能スポーツなども、取り上げていきます。*個人的な診察希望や医療相談は、受け付けておりません。
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