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ビジ選☆リーダーズ Vol.1084『うまく「聞ける人」と「聞けていない人」の習慣』 (山本衣奈子)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■話のリード権は聞き手が持っている 会話で目立つのは話し手だ。話の内容の中心になっているのも話し てだ。ただ、いざ話すとなると、話し手は聞き手の影響を大きく受 けている。 たとえば、面白いことがあって、それを伝えようと話し始めたとす る。ところが、聞き手の反応やリアクションが薄いと話す気は失せ ていく。話し手が、どれだけ濃く話すかは聞き手次第なのだ。 つまり、聞き手のあり方が、話し手の話し方を変えるのだ。話し手 が気持ちよく話すためには、話し手のスキルより、相手が良い聞き 手であることが重要なのだ。 会話がうまく進まない、本音で話してもらえない、話を聞いてもら えない、相手と距離が縮まないといったコミュニケーションに関す る悩みを抱えているなら聞き方を見直すべきだ。 自分が良い聞き手になれば、相手は心を開き、もっと近く、もっと 深く、会話が正しいものになる。聞き方を整えれば、相手との関係 性を一歩進めることができるはずだ。 ★ 息を吐くためには、まず吸う必要がある。会話も同じだ。話すこと と聞くことを繰り返すから成立する。きちんと話すためには、まず しっかり聞くことが大切なのだ。 会話が空回りする人は、相手の話が聞けていないのだ。自分の言い たいことを考えることで頭がいっぱいになり、相手を無視して一人 で突っ走っているのだ。 これでは、どんなに話し方が上手くても、相手はついてこられな い。その結果、コミュニケーションを楽しむこともとうていできな くなる。 ★ 「ぴったりの表現」「的確な言い回し」という時「言い得て妙」と いう。それは聞き手の気持ちを表す。聞き手が「自分が言いたかっ たことは正にそれだ」と思った時にそう表現するのだ。 うまく話せる人とは、相手の気持ちを汲み、共感が生まれるように 話す人だ。相手の話を聞かないで、相手の気持ちを汲むことなどで きるはずがない。 だからこそ、うまく聞ける人は、話すこと以上に聞くことを大事に する。相手に寄り添う姿勢が、距離感を縮めるのだ。その結果、コ ミュニケーションも気持ちよくできるようになるのだ。 ★ 聞くことで受け取りたいのは「言葉」よりも「心」だ。「言葉を聞 く」のでなく「心を聞く」べきなのだ。相手の言葉の少し奥にまで 手を伸ばすイメージだ。 たとえば、相手が「これはあまり好きじゃない」と言ったとする。 それを言葉通り受け取ることもできるが、もう一歩踏み込んで考え てみることもできる。 なぜ「嫌いや苦手でなく、好きじゃないというのか」「これはとい うことは、似ているが好きなものもあるかもしれない」「あまりと はどのくらいのイメージなのだろうか」という具合だ。 あえて「好きじゃない」という言葉を選んだ理由が相手の中にある はずだ。少し視野を広げて、そこまで手を伸ばしてみることだ。そ れが、相手に興味を持つと言うことだ。 ★ 相手に興味があるなら、相手の話をもっと聞きたくなるはずだ。そ れは必ず態度にも現れる。誰しも、自分に興味を持ってくる人に話 したいと思うものだ。 自分に興味を持ってくれる相手に興味が湧けば「その人の話も聞い てみたい」と思うはずだ。こうして聞き上手な人は、話を聞いても らいやすくなるのだ。 相手を大事にすれば、相手からも大事にしてもらえるのだ。自分の 話を聞いて欲しいなら、まず相手の話をしっかり、丁寧に聞くこと からはじめるべきなのだ。

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