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公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」
―それってアドラー的にどうなのよ―
Vol.090 2025年2月28日発行
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:: 目次 ::
1.それってアドラー的にどうなのよ 「社会は人が作ってる」
2.ちょっと御相談がありまして「もう縁を切ってもいいですか?」
3.勇気とかライフスタイルとか ―アドラー心理学のお言葉たち―
「人間は変わることができる。過去はいまは死んでいる。将来自分が幸福になることも、他人に幸福をもたらすことも、人間には思いのままである」
4.ナガトウカオルの出張ごはん 札幌市中央区「Algo」
5.こんなことやってます 出演情報・著書のお知らせ
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3.勇気とかライフスタイルとか
―アドラー心理学のお言葉たち―
「人間は変わることができる。過去はいまは死んでいる。将来自分が幸福になることも、他人に幸福をもたらすことも、人間には思いのままである」(アドラーの言葉)(H.オーグラー著『アドラー心理学入門』清水弘文堂 p298)
そうか、「過去はいまは死んでいる」のか。
ちょっとハッとしました。
過去は「終わったこと」だとは思っていたけれど、「いまは死んでいる」だとは思っていなかったので。
そうか、死んじゃったんならしょうがないね。
もうそのことに振り回される必要もないし、そのことが私を振り回すこともできないはずだもの。
でも、自分は過去に縛られていると思っている人はたくさんいて、過去のせいで今の自分がダメな人間になってしまったとか、過去のあの人に傷つけられたから苦しいとか思い続けていたりして。
でも過去は続いているんじゃなくて、いまはもう死んでいると思ったら、過去が縛っている縄なんて、するりと抜けてしまえるはず。
すごく強い言葉だけれど、苦しんでいる人にはすごく勇気づけられる言葉じゃないかしら。
もちろん、死んでほしくない過去も私たちにはたくさんあるから、そういう過去は心の種火として、大事に大事に灯し続ければいいのだと思うのです。
(珍しく、「勇気とかライフスタイルとか ―アドラー心理学のお言葉たち―」をチラ見せに持ってきました。お楽しみいただけたでしょうか? 他の部分もぜひ本文で!)
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